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ネタバレタイトルの通り、基本的に著者は原発に批判的である。被災された方々や原爆で被爆された方への取材、いわゆる「原子力ムラ」関係者からの聞き取り、政治家へのインタヴューなど、批判的な目線での原子力の評価を様々な視点から提供している。政治家では枝野幸男と中川秀直の内容は結構面白かった。著者が批判的なスタンスをもとに構成を考えているのが伝わった。ただし、政治やメディアの内容には「当然の前提」で書いててある部分があるので、それに関しては吉岡斉の『原子力の社会史』などとセットで読むと、解像度がぐっと上がると思う。
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追記。別な点で面白かったのは、筆者である青木がかつて所属していた朝日新聞のスタンスを評するところだった。小見出しいは「イエス・バット」と付していた箇所に関しては単に原発に限らず、他のトピックでもその性格が表れているのではないか、と感じながら読んだ。あの箇所は筆者の体験談を絡めた、一種のメディア批評の体をなしていたと思う(ちょっとネタバレで申し訳ないけど)。

03/13 22:35
  • beniko
0255文字
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プロフィール

登録日
2017/08/04(2795日経過)
記録初日
2017/06/24(2836日経過)
読んだ本
754冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
223690ページ(1日平均78ページ)
感想・レビュー
87件(投稿率11.5%)
本棚
11棚
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技術系
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