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roughfractus02
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roughfractus02
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朝鮮語、アイヌ語、モンゴル語を学び、言語学的視野から民俗学に臨んだ著者は、文字に声の情調にを聴くように言語を捉える一方、文字化された歴史にも意味以前の次元を見出した。この方法は自らが言語以前のものを言語化するシャーマンとなることで可能だ。J・キャンベルの「出発-冒険-帰還」の物語構造を重ねると、著者は「まれびと」がこの世界に到来して去るという貴種流離譚として構造化したと言える。その際言語になりたての呪詞が叙事詩となり、語り部の声で物語化する過程に「国文学の発生」を捉え、「賎民の文学」にもその構造を見出す。
0255文字
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roughfractus02
さんの最近の感想・レビュー

死者の書 (角川ソフィア文庫)

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折口 信夫
解説では本書を解体して時系列に並べると著者が当初貴種流離譚本書をで構想したこと…続きを読む
日本文学の発生 序説 (角川ソフィア文庫)

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折口 信夫
『古代研究』では「まれびと」との接触による呪詞による言語以前のメッセージの直接…続きを読む
古代研究VI 国文学篇2 (角川ソフィア文庫)

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折口 信夫
伝説は現実の土地に発生し語られた伝承であり歴史と区別がつかないと著者はいう。本…続きを読む
古代研究IV 民俗学篇4 (角川ソフィア文庫)

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折口 信夫
柳田は歴史によって文字化以前の狩猟採集社会(山人)の痕跡を民俗伝承から抽出した…続きを読む
古代研究III 民俗学篇3 (角川ソフィア文庫)

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折口 信夫
出身地大阪の被差別部落との交流や嫁盗み(結婚しないシャーマンとして育てられた女…続きを読む
古代研究II 民俗学篇2 (角川ソフィア文庫)

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折口 信夫
柳田國男に促されて沖縄に渡り、帰路壱岐に寄った際に著者はその民俗学的モチーフを…続きを読む

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読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/06(2960日経過)
記録初日
2017/02/06(2960日経過)
読んだ本
3593冊(1日平均1.21冊)
読んだページ
1372994ページ(1日平均463ページ)
感想・レビュー
3593件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
自己紹介

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