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roughfractus02
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roughfractus02
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本巻は『万葉集』20巻中の巻第8-第13までを収録する。後に叙景に分類される歌の多い上巻に比べ、中盤は抒情歌、特に恋愛の歌が多くを占める。歌の世界に入れば、離れているゆえに募る思いや噂を気にする素振り等エピソードのパターンはさほど多くない。が、そこに著者は「傑作」「佳作」の言葉をつけて自身の評価傾向を読者に示す。著者が評価するのは、恋愛する者たちの心情に言葉が費やされる歌ではない。社、花、石、水、月等の世界を見つつ詠む詠み手自身を情調で満たす歌である。抒情は世界と自己が創る「今」を出現させる力なのだろう。
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/06(2973日経過)
記録初日
2017/02/06(2973日経過)
読んだ本
3606冊(1日平均1.21冊)
読んだページ
1378311ページ(1日平均463ページ)
感想・レビュー
3606件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
自己紹介

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