ネタバレ普通に SF でしたね。冒頭から、らせんまでの世界がシミュレーション世界の出来事であると強く示唆されていて、やはりそうでした。なので高山竜司が現実世界に存在することを考えながら読んでいたのですが、まさか主人公だったとは。ついつい厭味ったらしい亮一だと邪推してしまいました。本作を私は面白いとは思ったのですが、前作までに築き上げてきた世界が仮想現実の世界なんだ、という設定は夢オチのようで些か気持ち悪さを感じてしまいます。確信に迫る描写が醍醐味だと思うのですが、前作に対して若干の腑に落ちなさを感じてしまいます。