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ルートビッチ先輩
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ルートビッチ先輩
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視覚が特権的な感覚となってきたのが近代という時代なのだとすれば、その特権は構築されたものであり、どのようにそう考えられてきたのか、という考察が必要だ。「天文学的な事後見分」や「正義は盲目でなくてはならないのか?」といった考察は半ばでそういった役割を果たす。その特権は同時性や直接性としてしばしば使われるが、決して視覚は実際にそうなのではないのだ、と。ゆえに、本書は視覚を以てまとめあげていくような弁証法(記念碑による追悼、ホロコーストの終焉)を拒否し、否定弁証法として個を集団に回収しない方策を提起する。
0255文字
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ルートビッチ先輩
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/11/03(3723日経過)
記録初日
2014/11/01(3725日経過)
読んだ本
566冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
180118ページ(1日平均48ページ)
感想・レビュー
119件(投稿率21.0%)
本棚
0棚
性別
自己紹介

大学院生です。
ぎんしょう→あかふく→ルートビッチ先輩

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