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かんやん
さんの感想・レビュー

かんやん
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アトウッド二冊目。大作、労作ではあるが、こういう作品を読むと、小説の面白さとは何なのか考えさせられる。この分厚い小説は、分量に関わらず、あるいはその分量故に、貧しいのではないか。一切が豊かさではなく、付け足しに感じられる。練られたプロットも伏線も、入れ子構造の作中作も、底の浅いメロドラマの擬装工作にしか見えない。プロットは逸脱を許されず、キャラクターは限定的な役割を与えられた一義的な記号から一歩も踏み出さない。まったく驚きのないこと自体が驚きだ。そういう意味で寂しくて悲しい小説でした。
かんやん

いくら売り文句とはいえ、「近・現代文学の総決算」とはひどすぎる。

09/07 21:40
  • まふ
  • ケイ
  • Foufou
0255文字
全1件中 1-1 件を表示

かんやん
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/25(3806日経過)
記録初日
2014/10/25(3806日経過)
読んだ本
125冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
40573ページ(1日平均10ページ)
感想・レビュー
125件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
性別
年齢
54歳
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

本と映画と山と酒をこよなく愛するおっさんです。好きな作家はトーマス・マンとプルーストですが、代表作は読んでしまったので…。文学に限らず色んな本に出会ってゆきたいです。

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