「ぼくはいまだに、最も熱心なアーセナル・ファンのひとりだ。ホーム・ゲームは全部見に行くし、相も変わらぬ緊張感や喜びや悲しみを感じている。しかし今は、彼らとぼくとはまったく違った存在だとも思っている。彼らの成功や失敗なんて、ぼくの成功や失敗とは無関係だ。あの夜、ぼくはアーセナル狂であることをやめ、ファンであることを再び学びはじめた。多少狂ってはいるし、いまだに危険なほどとりつかれてはいるが、今のぼくは、ただのファンだ」
ニック・ホーンビィ『ぼくのプレミア・ライフ』新潮文庫、p287
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