読書メーター KADOKAWA Group

sigismundさんの感想・レビュー

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
sigismund
新着
本文を読んでクスリと笑い、注釈を読んでゲラゲラ笑う(「縄文時代終わった日本死ね」は反則だと思う)。この本を読めば博物館に展示されている無味乾燥した縄文土器のかけらや石器も少し面白く見えてくるかもしれない。
0255文字
sigismund
新着
思想、哲学、芸術、さらには生物学に至るまで、幅広い知識を開陳してエロティシズムの本質に迫る一冊。アンドレ・ブルトンの『自由な結合』を解説した『愛の詩について』は澁澤大魔王の筆のノリ具合が大変によろしい。
0255文字
sigismund
新着
ガチョウの脚の上で回るお城や天まで届く高い木があらわれる壮大にして荒唐無稽なハンガリーの民話。話の筋も自由に変化し、プロットを追うだけでも精いっぱい。しかし正義王マーチャーシュの話やジプシーが王様になった話などその根底には農民たちのプロテストが流れている。マジャールの気質を感じる1冊。
0255文字
sigismund
新着
流刑に処された革命家たちが収集したシベリアの煌き。広大な世界で繰り広げられる冒険譚に美しいオーロラにまつわる悲しい話などシベリアの人々が自然に対しどのように対峙していたのかがうかがえる。櫛を後方に投げて魔を祓いながら逃げる呪的逃走譚や死者の食物を食べて生きて戻れなくなった男の話など、日本神話や民話に通じる話が散見される。日本文化は西から、ではなく案外北からきているのかもしれない。
0255文字
sigismund
新着
ミステリといっても、本格ではなくFateらしい伝奇もの。聖杯戦争から生還し、時計塔のロードに封ぜられたウェイバー・ベルベットが型月魔術師の最もデリケイトな問題を暴く。時計塔の仕組みを開陳し「型月魔術師の活躍をたっぷり見たい」という人にはお勧めの本。現実世界の伝承を繙き、魔術を解体するロード・エルメロイⅡ世。魔術を知悉し誰よりもその世界を愛しながらも、決して偉大になれないというディレンマが切ない。なお余談ながら、ロードのルックスが「妖怪ハンター」の稗田先生を彷彿とさせるのはぼくだけだろうか。
0255文字
sigismund
新着
「しろたへのをとめの腋窩ちかければほのかに蘭の腐れるかをり」表紙にギョッとして、中身を読んでギョッとする。観念的なのに生々しい、幻想の中にある現実をまざまざと見せられる。性も死も私事もなにもかも、思念の靄にくるめて三十一文字の中に封じているからなのだろう。さながら、prologueのエドガア・ポオが世に送った詩のごとく。
0255文字
sigismund
新着
古代のユダヤ世界から現代のキリスト教を取り巻く課題までを概観する。思想面に重心を置いて解説しているため、読む前に少し哲学史のトレーニングを積んでおいた方がいいかもしれない。東方教会についても若干であるが触れられており、正教の神理解である「一にしてすべて」に興味を覚えた。
0255文字
sigismund
新着
本屋で立ち読みし、最初にバタイユの『エロティシズム』から入ってるあたり、入門書かなにかかなと思い購読すると、学術の入門書ではなく書評でありました。軽妙な筆の運びでさらさらと読ませるが、論の運び方のやや強引な(エロスと宗教を論じるあたり)ところがある。著者の好きな作品を様々な説を援用しながら、自身がどう「感じた」かを吐露した本、といったところだろうか。あくまで「書評」なのだから、仕方がないと言われればそれまでだけど……。
0255文字
sigismund
新着
夢のようにうららかな日に山寺の僧から聞かされる夢幻のような物語。物語は次第に不穏さを増していき、急転直下の宿命を描いて幕が下ろされる。……あくまで春のうららかな日に。明るい描写とほの暗い描写が織物のように掛け合わされ、鏡花独特の夢と現実の淡いの不気味さが現出する。蛇や文字の呪力などの鏡花おなじみの小道具も要所要所に配されている。
0255文字
sigismund
新着
高校時代に「李憑の箜篌の引」を読んで大きな衝撃を受けた。壮大な宇宙、玉を鏤めたような華麗なレトリック、リズミカルな印象さえ受ける対句。それまでの山河の雄大さを謳い上げるような漢詩のイメエジを180度反転させる李賀の詩は、どこかモダンな人工的な美感が漂っていた。今読んでもその新鮮さは全く失われることはない。「官不来」のような、のどかな作品もなかなかオツ。
0255文字

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/03/29(5115日経過)
記録初日
2009/02/09(5893日経過)
読んだ本
386冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
104192ページ(1日平均17ページ)
感想・レビュー
293件(投稿率75.9%)
本棚
30棚
性別
年齢
34歳
血液型
AB型
職業
その他
現住所
岩手県
自己紹介

岩手県の片隅でとある仕事に就いています。どのような職かは明記しませんが、デスクワークから山に分け入るなどいろいろな事をするお仕事です。なので職業はその他です。


好きな作家については……
宮澤賢治…作家の中で唯一ぼくが敬愛する方。この人がいなければ、現在のぼくはいませんし、岩手にもおりません。
水木しげる…この方がいなければ、現在のぼくはいませんし、おそらく現在のような職には就いていなかったものと思われます。
諸星大二郎…この方がいなければ、現在のぼくはいませんし、漫画の好みも広がらなかったものと思います。
長野まゆみ…中学の教科書で出会い、高校の時『夏帽子』で再会、大学の時『猫道楽』『夏至南風』で衝撃を受ける。
萩原朔太郎…『月に吠える』でアブない魅力をうぶな高校時代に刷り込まれる。
E.カント…『道徳形而上学の基礎付け』で泣かされる。


音楽については……
ドヴォルザーク…『新世界より』はぼくの音楽の原体験。
かぐや姫…『あの人の手紙』はぼくの音楽原体験その2。
ユーミン…『砂の惑星』はぼくの音楽原体験その3。
イエロー・マジック・オーケストラ…『RYDEEN』『東風』でもれなくハマる。
ブラームス…名曲中の名曲『交響曲第一番』で泣く。
平沢進…『白虎野の娘』のPVで魂を持っていかれる。
手嶌葵…『テルーの唄』で衝撃を受ける。澄み切りかつ儚い歌声にこころを持っていかれる。


その他については……
アニメも観ます。
ライトノベルも少々読みます。
したがってアニソンも聴きます。


電子書籍よりは紙の本。コーヒーよりは紅茶。フランスよりはオーストリア。ダ・ヴィンチよりはクラナッハ。印象派よりはフォービズム。カンディンスキーよりはクレー。

現実よりは夢想。


最後になりましたが、的外れ感想、ご容赦ください。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう