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2025年1月の読書メーターまとめ

佐月
読んだ本
8
読んだページ
2628ページ
感想・レビュー
8
ナイス
54ナイス

2025年1月に読んだ本
8

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

佐月
ダンテの『神曲』を軸としながら、世界の人口増加や疫病をテーマにしたこの作品。コロナ禍以降の世界情勢を見ている身として、ただのフィクションと笑い飛ばせないところも多い。物語中で敵味方が入り乱れるのはラングドンシリーズで珍しくもないことだが、今回は主人公のラングドン教授が記憶喪失しているところから始まっているので、いつも以上に誰を信用すべきか分からなくて面白い。中巻ラストで物語のキーマンへの言及があり、下巻の展開に期待が膨らんだ。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
8

佐月
鷹央と小鳥遊の出会いと最初の事件を描いた長編。これまでこのシリーズを読みながら倫理的な問題とその扱いを意識する場面は何度かあったが、この作品における鷹央の持病の描き方はとても良かった。小鳥遊視点で物語を追ってきた多くの読者が鷹央に対して思ってきたことが、そのまま鷹央の経験してきた生き辛さに繋がる。また、細かい設定にまで工夫が行き届いていて、本格ミステリとしても非常に面白かった。知念先生は短編よりも長編の方がお上手なのかもしれない。
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佐月
これまで天久鷹央シリーズは短編ばかり読んでいたが、初めて長編を読んだ。ミステリとしてとても良くできていて、長さに見合った十分な読み応えもあり、大変面白かった。これまで読んできた作品の中で間違いなく一番良かった。犯人は分かり易いと感じたが、ハウダニットの部分が兎に角良い。医療ミステリの場合、医学の知識が多少でもなければ読み手には謎解きが難しいことも多い。だが、今回は医療ネタを絡めながらも、読者に対してフェアな姿勢の本格ミステリだった。この作品を読んで、知念先生のこのシリーズ以外の作品も読みたくなった。
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佐月
ラングドンシリーズらしく、舞台となる国の建築や美術の蘊蓄も堪能できる中巻。2026年に完成予定とのニュースで世間を沸かせたサグラダファミリアも作中に登場する。科学vs宗教という物語で舞台がスペインなのだから出さない訳にはいかない建築物だったのだろうが、読んでいてテンションが上がった。また、物語の中心人物であるカーシュの悪魔的演説には『天使と悪魔』のカメルレンゴの演説以来の魅力を感じた。個人的に『ロスト・シンボル』以降のシリーズ作品では『オリジン』が一番好きかも。
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佐月
宗教学者ラングドン教授が挑む謎はシリーズが進むごとに現代社会の問題を浮き彫りにした内容になっている。今回の主題は宗教vs最新科学。というと既出のテーマのようだが、今作は世界中で今正にホットな人工知能が物語の中心に置かれているのだ。この時点で期待値が大きく上がる。ラングドン教授の相方はこれまで知的な美女だったが、今回は人間ではなくAIが相方を務める。ラングドン教授の教え子が宗教界の重鎮と対立し、例の如く逃走劇&謎の解明開始。これもいつか映画化して欲しいな。
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佐月
宗教vs現代医学というテーマの短編は前作にも収録されていたが、今回はそんな物語多めの1冊。ドラマTRICKシリーズのファンも好きそうな巻だ。天久鷹央シリーズは3作収録されている短編の中でもトリの短編がサブタイトルのテーマに深く切り込む構成になっている。本書のトリの短編を読み、医療現場で働いていた時に実際に信仰の問題が治療方法に絡んでくる場面に遭遇したことを思い出した(宗教上の問題で輸血を拒否される等。そちらは詐欺とは関係ない事例)。医療従事者目線では結構切実なテーマを扱っている本ではないか。
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佐月
今作も面白かった。シリーズが始まった頃は医療機関内部での医学をネタにしたミステリが多かったが、巻が進むごとに病院という舞台を飛び出し、医学ネタを盛り込みながら王道のミステリに挑む話も徐々に増えている。今作はそういうタイプの作品が2作収録されていた。古典ミステリ好きとしては胸が踊る。その他の1作もオカルトを信じる患者の治療を巡って詐欺師の霊能力と対決するという、キャッチーな内容。サブタイトル絡みの3作目の短編は綺麗にまとまっていたが、事件のキモにもなっている作品テーマの描き方は個人的に多少の違和感を感じた。
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佐月
とても面白かった。公開当時に映画版を観て「このシリーズは作品を重ねるごとにイマイチになっていく」と感じてラングドンシリーズから心が離れてしまった。しかし、原作小説の方を読むと映画よりもずっと面白く、最後まで惹きつけられた。個人的には前作『ロスト・シンボル』よりスリリングで、展開にもスピード感があったように思う。そしてこの作品の中で提起されている大きな問題は現実ともリンクしている。間違いなく極上のエンターテイメントであり、加えてその枠だけに収まらない大作だった。
が「ナイス!」と言っています。
佐月
ダンテの『神曲』を軸としながら、世界の人口増加や疫病をテーマにしたこの作品。コロナ禍以降の世界情勢を見ている身として、ただのフィクションと笑い飛ばせないところも多い。物語中で敵味方が入り乱れるのはラングドンシリーズで珍しくもないことだが、今回は主人公のラングドン教授が記憶喪失しているところから始まっているので、いつも以上に誰を信用すべきか分からなくて面白い。中巻ラストで物語のキーマンへの言及があり、下巻の展開に期待が膨らんだ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/09(2082日経過)
記録初日
2019/07/07(2054日経過)
読んだ本
290冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
102308ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
281件(投稿率96.9%)
本棚
0棚
外部サイト
自己紹介

本が好きだけど読むジャンルの偏りが激しいのでもっともっといろいろ読みたい。動物・石・食べ物・文化・歴史の勉強が趣味。児童書と芥川龍之介と稲垣足穂、そして和歌(万葉集と古今和歌集)が好き。最近はミステリとホラーに嵌まっています。

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