⇒ハリマオ、こと谷豊は死後新聞はもちろん、当時子供に人気の雑誌「少年倶楽部」にも連載され、映画にもなったし、主題歌はレコードにもなった。戦前でも流行ったキャラクターだったのだ。しかし実像はマレー半島のタイ国境付近を縄張りにしていた不良グループ程度の存在で、開戦直前に日本の藤原機関に協力、開戦後はイギリス軍が撤退するときの貯水池ダムの破壊を阻むことに成功したくらいで、その後悪性マラリアを発症してほとんど活動できなかった。
⇒よって後半は日本軍がマレー半島に上陸してクアラルンプールを占領、ジョホールバルに到達しシンガポール占領までの戦闘経緯が主となる。知らなかったが、上陸後の快進撃は実際は生易しいものではなく、兵士がジャングルの中を自転車を抱え泥水に浸かりながら前進していったので、相当な強行軍であった。 イギリス軍のインド兵を寝返らせた藤原機関の活躍は目を見張るものだったが、インドの独立に対して大本営はどこまで本気だったのか「藤原はインド人に突っ込みすぎる」として藤原機関長はビルマに移動、藤原機関も発展的に解散してしまう。
録画した映画、ドラマが溜まり、カミさんから容量が減ってきたから観て消せとプレッシャーをかけられている。その分読書の時間が削られている。
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