生き生きしたタイトル。あらすじを見るとちょっとクスッとできそうなそんな話を思い浮かべたが、ひたすらに息苦しい人間関係が続く。そうでした、これがこの作家さんのスタイルでした。みんなハゲたら楽になった人もいるが思い詰める人もいる。そりゃそうだ。テラはあまり良い友達とは言えないと思うけど、縁を切るほど悪い訳でもない。主人公は主人公で自己開示しなさすぎな気もするし。でもそういう友達もいるよなあ。

2014年に実際に起きた運動を基にしたフィクション。面白かったし、励まされた。アナキズムって、「無政府主義」と辞書では言われているけど、私のイメージしたものとこの本で使われているニュアンスは全然違った。いつの間にか私たちはお金があればなんでも解決できると漠然と思ってしまっているけど、本当は何でも自分でやる力を奪われてしまっているのかもしれない。助け合うことは大切。でも頼ることになれきってしまうのは危険。”無職”の母親たちはお金は稼いでいないけど”仕事”はしてる

黒暗森林の後書きに訳者が「死神永生が一番好き」と書いてあるのを信じて読んで良かった。今の時点でもめちゃくちゃ面白い。しかし羅輯や藍色空間、程心に対して、”地球の一般大衆”が手のひら返しまくりでなんだか嫌になるなあ。