先日読み終わったばかりだが、慌ただしい日々の中で簡単に忘れてしまうと思い、再読した。「自分が今、箱の中に入っていないか」を日々問い続けることと、目の前の相手を人として見ること。これを忘れないようにしたい。機会を見つけては、読み返したい。

本書はタイトルの通り、美術鑑賞のノウハウを学ぶと言うより「知覚力」に関する本である。多くの絵画や写真は掲載されているが、鑑賞法や詳細な分析に関する記述は薄く、「知覚力」の観点での記述が多い。非常に面白く読んだが、記述が端的すぎる部分もあって、読みながら「なぜ、そうつながるのか」がわかりにくかった。企業の例も多くて身近に感じやすいはずだが、「なぜ？」と思う箇所もチラホラ。これは私の読解力の問題もあるかもしれない…。全体を一読した上で改めて再読することで、今度は「知覚力」を意識した読書になると思う。

先日読み終わったばかりだが、慌ただしい日々の中で簡単に忘れてしまうと思い、再読した。「自分が今、箱の中に入っていないか」を日々問い続けることと、目の前の相手を人として見ること。これを忘れないようにしたい。機会を見つけては、読み返したい。

妻に薦められた本。読みながら「なぜ、薦められたのだろうか」と考えながら読んでいた。物語調の構成と、ビジネス・家庭に関する具体例が多いことで、「箱」という本書の独特の概念がわかりやすかった。同時に、自分に当てはめて考えることが多かった。様々な自己啓発に関する本を読んできたが、ここまで自分やこれまでの経験を振り返りながら読んだ本はなかった。人を物として見てしまう…。改めて自覚してみると、過去に何度もそのようなことをしていた気がして反省した。平野啓一郎さんの「分人主義」とも通じる部分があって、興味深かった。