単に好みの問題だけど、ミステリー好きの人が好きなミステリーってこういう物なのかぁ‥というのが本心。このような状況下で証拠を探しロジックを組み立てる様子はAIの作業を見ているみたいで感情が入っていけない。よく練られていて面白いのだけれど。必要ないと思っても、もう少し極限状態にある人間の心理、焦りとかが欲しいな。読みながら手に汗握るハラハラドキドキ展開の方が好き。性格がどう、ということは置いておき、誰かが利己的暴力的になったりする部分がよほどしっくりくる。この人だけは生き残ってほしい、とかいうのも無かったな。

単に好みの問題だけど、ミステリー好きの人が好きなミステリーってこういう物なのかぁ‥というのが本心。このような状況下で証拠を探しロジックを組み立てる様子はAIの作業を見ているみたいで感情が入っていけない。よく練られていて面白いのだけれど。必要ないと思っても、もう少し極限状態にある人間の心理、焦りとかが欲しいな。読みながら手に汗握るハラハラドキドキ展開の方が好き。性格がどう、ということは置いておき、誰かが利己的暴力的になったりする部分がよほどしっくりくる。この人だけは生き残ってほしい、とかいうのも無かったな。

18世紀のフランドル地方、ハプスブルク、フランス革命、産業革命などのワードから読みたくなった本。思春期の女の子が好奇心から妊娠する様子の部分では、この本に手を出してしまったことを少し後悔。読み終えてみれば、中断するかと迷った事が嘘のように佐藤亜紀さんの他の物も読みたい今。歴史に名前が残る主役ではなくても、あの時代、あの場所に確かに生活していた人々。頭が良すぎて冷たいようにも見える彼女をずっと愛し続けるヤンの一途な心。家族の死や子供達の成長を通して彼らの時間の経過と、誰にも歴史があると感じる。