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2024年7月の読書メーターまとめ

佐島楓
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感想・レビュー
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2024年7月に読んだ本
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2024年7月のお気に入られ登録
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2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

佐島楓
ネタバレ食に対する価値観の違いから離婚危機をむかえた女性と、醤油の匂いが染みついたような庶民的定食屋「雑」の老女主人。ふたりが出会いともに働き始めることで、少しずつ心境が変化していく。年代は違えども独居になった女性の苦労が事細かに描かれ、こういうふうに暮らしているかたは多いのだろうなとそのリアリティに心揺さぶられる思いだった。原田さんの小説の特色としてある食を大事にというポリシーは本作でも健在。こちらがどう頑張ってもどうしようもないことがあって、その積み重ねが人生なのだと少し寂しくなったり、励まされたりする作品。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

佐島楓

いつもどうもありがとうございます。体調があまりよろしくないのが常態化しておりますが、本だけは読めています。夏は新宿で開催されている文鳥展(文鳥グッズの即売会)と、新東京美術館のCLAMP展と、ゲームセンターCXの花やしきイベントに行きたいです。 2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:22冊 読んだページ数:6151ページ ナイス数:1753ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/105222/summary/monthly/2024/6

佐島楓
2024/07/01 01:41

ナイスありがとうございます。クランプ展は国立新美術館で開催されます。もう心ここにあらずの状態なので、ご容赦ください。

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2024年7月の感想・レビュー一覧
23

佐島楓
ネタバレ辻村さんの作品を読んでいると、ときどき胸が悪くなることがある。それはたぶん、登場人物のなかに自分を見つけてしまうから。それがしばしば悪意にまみれているからなのだと思う。この本もその系統なのだろうと感じ、覚悟して読んだらそのとおりだった。それもかなりどぎつい。こんな絶望的な状況あるんだろうかと思いながら読み進んだ。自分のなかにもハラスメント(こんな軽い言葉にしていいのだろうか)の種は眠っていて、いつ発芽してもおかしくない。それを意識できるかどうかなのだろう。そしておそらく、悲劇は続いていく。
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佐島楓
ネタバレマスコミで定年まで勤め上げた母からさまざまな話を聞いてきたから、その苦労も番組を創り上げたときの喜びもわかる。だから最近の風当たりの強さを感じるたび、部外者に何がわかるんだ、悔しいなら番組一本作ってみろ、と喧嘩を売りたくなる。一穂さんはきっちり取材していらして、そのうえで小説を書いていらっしゃるのがわかるので、好感を持って読むことができた。性差問わない人間としての苦悩、悲喜こもごもがある。それはどんな仕事でもそうだけれど。ほかの作品も読みたいと思わせてくださってありがとうございます。
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佐島楓
ネタバレ卑劣漢、としか表現できない男性がたびたび登場する。それは遠藤自身なのか、父親を重ね合わせているのか。両方なのだろう。男性の中には誰でも共通する思い、本音があるのだろう。その思いが、信仰につながり、過去のキリシタンの歴史で「転んだ」信徒を自分は責めきれるだろうかという考えにつながるのかもしれない。いずれにしても、気持ちは理解できなくはないのだが、この先生、わたしはあまり好きではない。『海と毒薬』『沈黙』は間違いなく名作だとは思う。
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佐島楓
ネタバレ7月分も無事完走。細かい動詞の使い方は学生時代に勉強したことがシンプルに説明し直されていて、思い出すのに役立った。基本文型は今月で終わり、来月は助動詞。取りこぼしているところがないかの確認になりそう。暑いなかお疲れ様です。何とか頑張ろう。
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佐島楓
ネタバレ須賀敦子さんの文章はわたしにとってストレスがまったくない。衒いも気どりもない優れた書き手だ。今回本書を読んで気づいたことは、どの文章も悲しみに裏付けられたものだということだ。身近なひとや、友人、知人の死。そこから喚起させられる回想が文章を紡がせる。陳腐な表現をすると、出会いと別れこそが人生であるということ。そのための旅であったということ。書き残したものは消えない。まだまだ読み継がれてほしい作品がたくさんある。
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佐島楓
ネタバレ幼いふたりの子どもを連れてフィンランドに移住した著者の雑感。福祉国家とされているフィンランドで子育てをする際に利用した保育の実情や小学校の様子など、まだ考察と呼ぶには浅いが日本との差異が記してある。気になったのは子どもの能力はスキルであり練習で身に着けられるという信念のもとに幼児教育があるらしいのだが、練習ができない子どもはどうすればいいのだろうということである。道を外れた子どもは容赦なく選別されそうで、その冷酷さがこわいのだ。著者の視点は広いようで狭い。欠けている点が多すぎる。
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佐島楓
ネタバレ偏桃体の未発達により、感情をうまく表現したり、体感したりすることができないユンジェ。まだ幼い彼を試すように、さまざまな悲劇が訪れる。他人は、いや、母親でさえも彼の表面しか見えず、そこから読み取れない感情はないものとされる。彼の内心がとても聡明で豊かであっても。ユンジェの存在は、非常に象徴的である。わたしたちも見えないものは最初から存在していないことにしてしまう。伝えたいことは山のようにあるのに、唇に乗せることができないだけで消えてしまう。ひどく悲しい。わたしも彼のようなひとを理解して、協力できるだろうか。
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佐島楓
ネタバレふたりの結婚により完結。しあわせな物語だった。子どものころからひたむきに想い続けたひととの結婚。ひろの母も父も、不器用ながら彼女のこれからを祝福してくれている。わだかまりが解けていく。こちらもしあわせを受け取ったような気がした。ひろが思うように生きられることを願う。
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佐島楓
ネタバレ間違えてシリーズ2作目から読んでしまったが、問題なく楽しめた。というか間違いなくおもしろかった。服を見ることで持ち主の身体の状態まで当ててしまう学識を持つ桐ケ谷京介と、バディ役の小春。専門分野として服飾のフィールドで推理ができると思っていなかったので、意表をつかれた。短篇集だが一篇いっぺんがカチッとまとまっているのも読みやすくていい。桐ケ谷の正義感が強すぎる人間性も悪くない。これは遡って読んでみたい。
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佐島楓
ネタバレ『白昼夢の青写真』はプレイ済みだけれどもそのシナリオライターさんだと知らずに買ったし、ゲームのほうが凝った構成をしていた記憶がある。中盤のラブコメ構成、そしてシュタインズ・ゲート(好きな作品です。アニメもゲームも)と評される核心部分はバリバリのSFを求めていたわたしにはちょっと肩透かしだったかな。でもこれはこれで素直に読めておもしろかったです。恋愛部分は短いな、氷のような彼女の心はあっという間に溶けてしまった。
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佐島楓
ネタバレ北村先生と有栖川先生のチョイスなら、と即決。既読の短編が2編もあり、わたしそんなに清張を読んでいたっけ? となった。昔から好きではあったが、読了後おなかにもたれるから疲れる一面もあり、体調がいいときにしか読めない。どの作品を読んでいても思うが、憎悪(恨みつらみ)の構造を熟知している作家だなといろいろと納得。そしてずしんと肩に来る。どろどろどろどろ。
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佐島楓
ネタバレ意外性と発想力が光っている。ミステリにすごく詳しいわけではないけれど、こういう題材の扱い方をした作品はいままでなかったのではないだろうか。囚われの身でこんなに頭が働くのだろうかとちょっと疑問に思ったが、それも演出と怨念のさせる業、ということか。細かいところを詰めていくとたぶん穴はあるんだけど、そこを埋めて余りあるほどの文章力と跳躍力。やっぱり米澤さんの作品はこれからも読み続けたい。
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佐島楓
ネタバレ特集「2024年上半期ベスト10」と原田ひ香さんベスト10に惹かれて購入。文庫購入派のため読みたいなと思った本がすぐ手に入るわけではないからもどかしい。でも大まかなトレンドを押さえておくには本気で本を読んでいるライターさんだらけの本の雑誌が一番良い気がしている。原田ひ香さんは最近の個人的イチオシ作家。読むもの読むものおもしろい。
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佐島楓
ネタバレ最近佐藤氏の本からは遠ざかっていたが、ある学者さんが気になっていたため本書を手に取る。み、短い……。対談内容が短いよ(泣 その学者さんなり作家さんのエッセンスは味わえるようにはなっているが、著作を読んでみないとそのひとのほんとうの知性はわからない。そういう意味で欲求不満になってしまった。本を買うほうへ誘導する目的の対談集だとすれば、成功しているのだろう。
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佐島楓
ネタバレ文庫版で再読。これがノンフィクションであるということの意味を思う。日本みたいに均質(ということになっている)な環境の国でさえ軋轢はあるのに、コミュニティそのものが多様である英国に住むことの意味。隣人、クラスメートへの理解は、人種問わず共感できる力がないと進まない。いずれ日本も多様性の波にいま以上に呑み込まれる。そのときにどこまで許容、共存できるだろうか。みかこさんの息子さんのようなやさしさが鍵になることは言うまでもない。
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佐島楓
ネタバレどの恋愛にも「それでいいのか?」というツッコミを入れながらの読書だった。あまり素直に祝福できないというか……。三姉妹がモテるのはわかるけれど、モテすぎではないか? とひがんでみたり。欠点がない人間なんていないけれど、登場人物(とくに男性)がだらしないのは嫌だな……。他人の恋愛事情を覗き見している下世話な感覚が前作より強くて、うーんとうなってしまった。
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佐島楓
ネタバレずいぶん古風な内容だなと思った。想像していた路線と違って、主に男女関係がドロドロしている。でもなぜか読んでいて不快ではなかった。三人姉妹が別々の方向を見ているようでいて、ふわっと結束しているのもなんだか独特。ときどき挟まれる食の描写は相変わらず美味しそうで、自分でも作って食べたくなる。あまり読んだことないなと感じる作品だった。つづけて続編も行くかな。
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佐島楓
ネタバレ今作も安定の出来。さすがにオールソロキャンというわけにもいかず、千晶はさまざまな人間関係に巻き込まれていく。悩みながら前進していく彼女に斗真がかけた「『やらない善よりやる偽善』」という言葉が心に残った。難しくない人間関係なんてないよね。千晶にはソロキャンで培った行動力を、今後も活かしていってほしいです。
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佐島楓
ネタバレどの視点から見て考えながら読み進めるのがいいのか。政治モノにしては浅すぎるし、心理サスペンスにしては薄い。歴史的な観点からかといっても触れているところがあまりにも少なく、なんだか全体的に焦点がぼけている。うーん、ミステリ的な推進力があったから読了できたけれど、わたしには読みづらかったなぁ。評判は悪くないみたいだけど、ドラマを観てみる気にはならないし。ちょっと残念。
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佐島楓
ネタバレAIにヒントをもらって作歌した場合、それは完全なオリジナルとは言えないのでは。扱いとしては実験作、あるいは共作となるのだろうか。いろいろと考えながら読んだし、AIの進化にも驚かされたが、やはりパッションやモチベーションという面で人間に代わるものはないだろう。著作権の問題は短歌のみならずこれからどんどん出てきそう。
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佐島楓
ネタバレ何を書いてもアニメ未視聴のかたにはネタバレになってしまうと思うので難しいのですが、それでもわたしはアニメのビターな展開のほうが好きでした。現実の厳しさを身に沁みて知っていくのが高校生という時間だと思うので……。このあたりは武田先生は平和主義者なのかなと。小説にもアニメにも、それぞれの良さがあるので、可能ならどちらも楽しんでいただいて、噛みしめていただきたいですね。あの一瞬の輝きを。
が「ナイス!」と言っています。
佐島楓
ネタバレ食に対する価値観の違いから離婚危機をむかえた女性と、醤油の匂いが染みついたような庶民的定食屋「雑」の老女主人。ふたりが出会いともに働き始めることで、少しずつ心境が変化していく。年代は違えども独居になった女性の苦労が事細かに描かれ、こういうふうに暮らしているかたは多いのだろうなとそのリアリティに心揺さぶられる思いだった。原田さんの小説の特色としてある食を大事にというポリシーは本作でも健在。こちらがどう頑張ってもどうしようもないことがあって、その積み重ねが人生なのだと少し寂しくなったり、励まされたりする作品。
が「ナイス!」と言っています。
佐島楓
ネタバレこの物語が終わったあと、つまり近世に入ってからの知識を増やしたくなった。本書の主人公含め、戦乱の世では生き死にのなかで汲々としていた。泰平の世を望んでも、どうしたらそれが実行できるかまで考えが及ぶ者はごくごく少なかっただろう。問題点も多かったが、家康は智慧者であったし、いまに及ぶ政治基盤の祖とも言えるひとだったのだろう。そのあたりと近代にいたるまでの細かい時代の流れを理解したいと思った。さて、誰の本を読むかねぇ。バイアスがかかるものは避けたいけれど、歴史ってそのあたり難しいから。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/23(5052日経過)
記録初日
2011/04/24(5051日経過)
読んだ本
9400冊(1日平均1.86冊)
読んだページ
2607233ページ(1日平均516ページ)
感想・レビュー
9391件(投稿率99.9%)
本棚
176棚
性別
血液型
B型
職業
クリエイター系
現住所
東京都
URL/ブログ
https://note.com/bunchosan
自己紹介

小説を書いておりました。いまはいろいろと模索中。
好きな本は日本近現代文学、国内ミステリ、本に関する本、食文化についての本、(食べ物系の)ライトノベル、
歴史、哲学、医学、心理学、生物学、社会学などジャンル問わず読みます。
最近はケアという領域とコミュニティーという概念に興味あり。
みなさんの投稿が大きな助けになっています。
一応図書館司書資格持ち。個人的にはとても役立っています。

本のほかは、アニメ、ゲーム(RPG、ビジュアルノベル)フィギュアなどの立体物、映画、
スキンケア、ヘアケア、服を見ることが好き。
文房具好きは大昔から。万年筆インクとノートを集めています。
マイブームはゲームセンターCX。DVD収集中。
きちっとゲームをクリアしたい。途中で止まってしまうことが多い……。

佐島楓名義でnoteはじめました。
https://note.com/bunchosan
更新が止まっていますが、充電中。

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最後までお読みくださってどうもありがとうございました。

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