★3－　男女二人に家ひとつ。　それだけで長編を書きあげちゃうんだからスゴイ。　ただやはりスケール不足、パワー不足は否めない気はしちゃう。　ちなみに私、途中で気付いちゃったんです。　「あれっ？男性の名前 （固有名詞） が出てこないぞ？」と。　「これが物語のキーポイントになるんじゃない？」と。　結果的に本筋にはまったく関係なかったけど、まさかまさかでアババババ。　この時点ですべてを計算していたとは思わないけど、将来的にどこかでこの設定を活用しようとは思っていたのかもね。

★3－　ニュータウンの行く末と黛の不穏さと。　中盤までは続きが気になる流れだったけど、だんだん明後日の方向に向かっていっちゃっているような気がして「うーん、なんだかなぁ」ってなっちゃった。　琴里にしろ頼子にしろ、イメージしていた人物像が序盤と後半でうまくマッチしなくなっちゃうぐらい「じつはこういうタイプの人間でした」といった後付け感を強く感じてしまったのもなんかアレ。　ニュータウンとは銘打っているものの、結局どの部分を物語の核にしたかったのかもちょっとぼんやりしてしまっているように感じてしまったかな。

★3－　中二病。　ちょっとググってみましたが、それ以上でもそれ以下でもなく、まさに中二病のど真ん中がてんこ盛り。　アンを含め登場人物みんながみんな痛々しい。　でも中二ぐらいのいろいろと未熟で不安定な時期ってそんなもん。　本人たちにとってはそれがリアルな今であり、一生懸命なんだよね。　ただ、死への渇望や趣味趣向がまったくもって理解も共感もできないのでグイグイと引き込まれる感じはなくて、気持ちが終始乗り切らず。　どういった結末に着地するのかな？という好奇心だけでなんとか読了しました。

中学受験。　受験戦争とは縁のない人生を送ってきてしまったので、中学受験における喜び哀しみ苦労そのすべてに共感できるものがなかったりする。　まだ世界の狭い子供が抱く親の期待に応えてあげたいという想いは、親のエゴが生みだした一種の錯覚や洗脳のような気もしてしまうんだよね。　目的をもって努力することや成功（失敗）体験を積ませることを若いうちに経験させることには肯定的なんだけど、娯楽を強く制限しここまで勉強に力を入れるその姿勢はやりすぎなんじゃないかと、バランスを重視する私は思ってしまうのでした。

★3－　男女二人に家ひとつ。　それだけで長編を書きあげちゃうんだからスゴイ。　ただやはりスケール不足、パワー不足は否めない気はしちゃう。　ちなみに私、途中で気付いちゃったんです。　「あれっ？男性の名前 （固有名詞） が出てこないぞ？」と。　「これが物語のキーポイントになるんじゃない？」と。　結果的に本筋にはまったく関係なかったけど、まさかまさかでアババババ。　この時点ですべてを計算していたとは思わないけど、将来的にどこかでこの設定を活用しようとは思っていたのかもね。