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2024年8月の読書メーターまとめ

ひめの
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10
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感想・レビュー
10
ナイス
48ナイス

2024年8月に読んだ本
10

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • なつなつ

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひめの
春暮康一の中編作品集。人類が新たな知性や新天地を求めて旅をする《系外進出》シリーズの世界線で描かれた三作品を収録。それぞれ年代が異なっていて世界観の深さを思わせると共にユニークな宇宙生物が描かれていて面白い。『主観者』光という繊細なつながりで成り立つ生物群、そのネットワークに触れたときの喪失感がなんともいえない。『法治の獣』社会における行動戦略を考えさせられる。万能な行動というのはないのか、、、。『方舟は荒野をわたる』巨大な生態系型生物、その階層性と緻密さはまさに生物のロマンが詰まっている。一番好きな作品
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
10

ひめの
コンサルティング会社の組織開発支援の仕事をしてきた筆者が、能力主義に拘泥した日本企業に訴える新たな働き方。一つの視点から物事を2元的に評価するのではなく自らのモードを変え、組織という車がうまく働くようにすることを提案する。いくつかの実際のエピソードによって構成されていて現場からどう組織を変えるのかについて参考になる。一方このような提案は主に中間管理職のような人に向けられているように感じる。また、個人レベルの能力主義を組織レベルに拡大しただけのようにも感じられた。国レベルの改革も必要だろうと思う。
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ひめの
自己責任論に基づく現代の道徳的規範は正しいのだろうか?筆者はこの思想に警鐘を鳴らし、これに基づく「強い責任」に対して「弱い責任」を提案する。何人かの哲学者の思想をあげながら「弱い責任」について解説する。駅に一人の子供の例は分かりやすくたしかにそのような道徳的規範を適応した方が良いと感じた。また責任を負う対象やその線引きなど陥りやすい思考にも注意されていて良かったしわかりやすかった。しかし、実際に社会に浸透するためにはケアの不平等さや資源の不足など不十分な場合が多く課題が残ると感じたのであと一歩といった印象
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ひめの
トラウマ治療に取り組んできた筆者が、トラウマの解説から筆者自身の治療法の紹介までが書かれた本。トラウマといっても発達障害など他の精神疾患との兼ね合いや、傷が一回からくるもの、複数によるものまで、様々な種類があり、反応もちがってくるなどよりトラウマに対する解像度が増した気がする。治療法についても薬物療法、トラウマ処置など利点と問題点を挙げつつ誠実に書かれていたと思う。セルフで行うときの注意点や治療が受けられる医療機関なども丁寧に書かれていてトラウマで悩んでいる人もとても助かる内容になっていると思う。
が「ナイス!」と言っています。
ひめの
春暮康一の中編作品集。人類が新たな知性や新天地を求めて旅をする《系外進出》シリーズの世界線で描かれた三作品を収録。それぞれ年代が異なっていて世界観の深さを思わせると共にユニークな宇宙生物が描かれていて面白い。『主観者』光という繊細なつながりで成り立つ生物群、そのネットワークに触れたときの喪失感がなんともいえない。『法治の獣』社会における行動戦略を考えさせられる。万能な行動というのはないのか、、、。『方舟は荒野をわたる』巨大な生態系型生物、その階層性と緻密さはまさに生物のロマンが詰まっている。一番好きな作品
が「ナイス!」と言っています。
ひめの
認知療法を使って、具体的に手を動かすことでつらい気持ちや憂鬱な状態から前を向けるようにさせる本。文字数は少なめでワークシートも付いているので手を動かしながらできる。思考の癖から行動、人間関係の改善など全てやればストレスとなるようなことの大部分が解決されるのではないかと思う。記入例もわかりやすい。所々にちょっとしたTipsのようなリラックス法などが載っていてそれも参考になる。なんでもポジティブにとらえるのがいいと思われがちだが、そのようなことはなく、適切に現実に向き合うことを促す本。
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ひめの
ファーストコンタクトSF傑作選。SFの王道ジャンルというテーマだが、コミカルなものから奇妙なもの、ホラーチックなものやシリアスなものまで様々。また、あらゆる宇宙生物が出てきてそれも面白い。特に面白かったのは『ダンディの物語』段々とフレディの家が発展する様と物語が繋がる瞬間がいい、『ウーブ身重く横たわる』奇妙さ満点でラストのホラーが好き、『イグノラムス・イグノラビムス』新たな感覚認識を感じさせてくれる、『はるかな響き Ein leiser Ton』設定の壮大さ故に強く感情が伝わった
が「ナイス!」と言っています。
ひめの
再読。抑うつ状態の人の考え方から認知行動療法のやり方やちょっとしたTipsまで様々な情報が載っている。重度から少し回復した人までいろいろな程度の人が利用できるのではないかと思う。今回は自動思考記録表のやり方とスキーマについて知るために再読。スキーマについての紙面はそこまで多くないものの、自動思考については丁寧な例が紹介されていて参考になる。単純に鬱の人は完璧主義が多い、、などの決めつけ等ではなく丁寧に心の動きを知ることのやり方を書いてくれてあることに好感が持てる。今後もたまに読んでインプットしたい
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ひめの
精神疾患に向き合う15人の人たちの取り組みを紹介する本書。様々な症状に様々なアプローチで改善を狙う。各々強い使命と情熱をもってこの課題にとりくまれているということをひしひしと感じ、頼もしく感じた。一方、あまり好意的にとらえられない面もある。本書の方たちは基本的に薬物治療一辺倒からの脱却を考えており、それはそう思うが、それに変わる治療法や制度が整備されていない段階でこのような本で薬物治療の医者について強く批判をするのはいかがかと思う。代替治療法についても効果について具体的な数字が少ないのも信憑性にかける。
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ひめの
昭和20年3月10日の東京大空襲。その様子を9人の証言を元に残した本。2時間あまりの爆撃で十万人以上の死者を出した空襲で広島、長崎の原爆被害と比べても劣らない規模の事件。話はそれぞれの証言を切って時系列に並べていった形。話言葉そのままで書かれた部分も多くそのリアリティは高い。一人一人の話が重く、それぞれが何人もの肉親を亡くしている。これが東京の下町の範囲全域で起こったと思うとその悲惨さが身に染みる。また空襲以上にその後の生活や心の傷もうかがえ、この証言を本で読めることの有り難さと後ろめたさを感じた。
が「ナイス!」と言っています。
ひめの
日本人の英語をよく添削するネイティブスピーカーの著者がよくある日本人の英語の間違いを指摘する。内容は間違えが意思の疎通に致命的な順で紹介される。ネイティブスピーカーならではな、英語を話すときの考え方やその言葉の印象を様々な例文を出しながら説明されている。日本語に置き換えてその違和感を説明する部分もあり、非常に面白かった。印象を説明しつつも文章は論理的でわかりやすい。ユーモアも交えてあり楽しく読めた。日本語と英語2つを使いこなした本書は名著であり発行からいまだに読まれる理由であると感じた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/05/11(1575日経過)
記録初日
2020/05/11(1575日経過)
読んだ本
286冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
106887ページ(1日平均67ページ)
感想・レビュー
262件(投稿率91.6%)
本棚
0棚
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