菊池光さんの最後のDF翻訳。一人称のカッコよさを十分に堪能した。ぶっきらぼうな訳とよばれることが多いが、これこそ堪らない魅力。他人に語りかける、ある種の丁寧さを省いて、冷徹な雑記帳、自己確認風。飾らないし、時に、非説明的で適度に不親切、シニカルな文脈は乾き、一方、独特のユーモアは湿っている事もある。その辺のさじ加減、バランスが絶妙な翻訳調なのだ。時々、~なのだ、ていう表現を腐す解説者やレビューを目にするが、寧ろこの重金属的な語感と厳格な波長こそ好み。仮にそういう会話はありえなくとも全く気にならないのだ。
小説には刺激を、音楽にはこころ、時々のライヴで魂を。仕事して達成感を。すべてに未知の楽しさを求たいです。ドラマ好き。欧米、韓流。華流もすぐそこ。ドはまり潜行浮上せず。
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