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2025年3月の読書メーターまとめ

NICK6
読んだ本
10
読んだページ
4084ページ
感想・レビュー
10
ナイス
144ナイス

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2025年3月に読んだ本
10

2025年3月のお気に入り登録
2

  • bookkeeper
  • cogeleau

2025年3月のお気に入られ登録
3

  • Kircheis
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2025年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

NICK6
ありきたりではなく、おっ、そこで発揮するのかっていう、ニッチな場面にて技を披露してくれて俄然興味。主人公は、あと少しで「後期高齢者」。職業介護士。ハードボイルドや冒険小説(この分野では個人的に日本一と思っています)のヒーローとしては、かなりの異色。まさに冒険小説の冒険。しかし心配無用。読み進めるほどに「新境地」感。さて表題は「負けくらべ」。成程なあ。たしかに勝ち負けにならない。終幕も、すっきりとした決着とは思えない。お互い負けね。だがしかし、激しい追跡劇突破後の、男の矜持はしっかり魅せてくれ、サイコー!
が「ナイス!」と言っています。

2025年3月の感想・レビュー一覧
10

NICK6
 出だし。プロフェッショナルな連携詐欺がお見事だったし、終幕の推理にも感心した。しか~し!。悪玉があまりにも自滅過ぎる。構成的には、追跡組はほぼちょっかい出していな~い。なのに悪玉大慌て。墓穴自滅のエスカレート。その過剰反応(=精緻?な取り繕い)への誰でもついて行けそう?な予想可能な事件と優しい推理が長々続く。そこ、お見事に解明して見せるっていう事に私、まるっきり面白みを感じなかった。ここで一句、なんて時々追跡のおじさんが余裕かましているのも残念すぎ。ま、彼は究明が目的で復讐者ではないからしょうがない?
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NICK6
大下宇陀児は最高っ。「虚像」はイイ。少女からおんな。透明で意思表示の鮮烈少女から戦闘モードのわるいおんなへ。ううむっ。わたくしっ、楽しい!。正邪の交換。歪みの過去と乱れる現在。悪の配置と正義の誤配置。もう、浮遊するフレーズが二項対立して、わたくし、平衡感覚を木っ端みじんに破壊されてしまいます。著者は確信犯的に、そのミステリアスな部分を隠そうとしないのが驚きだし、伏線も又、記憶せよって感じに私へテレパスするから「これが、本格ならぬ変格!」修羅場も終幕も先行き見え見えなのに、惑惑ドキドキが止まらないのである
NICK6
2025/03/30 19:53

「高木家の惨劇」殺人捜査は加賀美刑事。ニコチン中毒ぶり激しいです。クセある登場人物のおもしろ描写も素敵。捜査側の焦燥不満、苛立充満で、真剣シリアスミステリアスも、十分ジワジワ伝わってきます。第2の殺人で、神経の苛立ちの果てに加賀美刑事が、真相を暴く。暴かれた推理の冴えに興奮を味わい 。もっぱら、著者の時代小説が大好きだったが、ミステリも良かった!

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NICK6
ネタバレ表題作「偽悪病患者」が好み。著者は壊れそうもなく、強靭な絆を容赦なくぶち壊すのが大好きなのか?(まっ、まだ本作とそれ以外数編の短編と長編しか読んでおりませんが...)。さて。妹を優しく気遣う心配性な「お兄様」と明るい「妹」とのお往復書簡。相互信頼、丁寧かつ明晰な語り口で読ませる。愛嬌の妹と優しい兄が微笑ましい。全体的にレトロ感満載。そこに殺人。兄妹の不安的中の焦燥。究明への期待。でもお兄様は名推理が得意、妹協力の下、鮮やかな闇の解読!。もしかしたらリウマチの痛みから思考が研ぎ澄まされた結果のものか!
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NICK6
語り口と文章がかなり読み易くて、純文学作家としての著者を忘れさせる。冷笑と皮肉たっぷりの夫婦間会話。応酬が絶妙。いつまでも聞いていたい、楽しい不穏空間から始まって、マッテマシタの、予想通りの許されないオトコとオンナの恋と官能の調べ。フェーズは楽に上昇。どこか教養小説的な趣もあって、仕事も趣味の創作も生き生きしだす。このへん良質の成長小説っぽく、イイ。互いにヤバイ問題抱えながら色々と克服?していくのでドキドキ&タメイキのツービートを堪能。しかししかしの、だがしかし。不純を破壊するのは純粋な存在であった!
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NICK6
 「幻化」精神の病。病院脱走した男。過去(土地と時間)への彷徨。異常を自覚しているので、(自覚なき異常者ではないから、深刻なレベルまで至っていない、と思っている節がある)正常と異常の違い、本質的な疑問として、時々考える。過去の不幸な事故の追想、貧乏な少年や自殺願望の男との会話、薄幸おんなとの一夜。。様々な局面でふと考える。正常者が自己を正常だと考えている、その精神の調和は健全か、なんて。文脈が安定して小説主題に傾斜しようとすると微妙に流れをずらす感じがあって、その非バランスな駆け引き感がたまらなく快感!
が「ナイス!」と言っています。
NICK6
ありきたりではなく、おっ、そこで発揮するのかっていう、ニッチな場面にて技を披露してくれて俄然興味。主人公は、あと少しで「後期高齢者」。職業介護士。ハードボイルドや冒険小説(この分野では個人的に日本一と思っています)のヒーローとしては、かなりの異色。まさに冒険小説の冒険。しかし心配無用。読み進めるほどに「新境地」感。さて表題は「負けくらべ」。成程なあ。たしかに勝ち負けにならない。終幕も、すっきりとした決着とは思えない。お互い負けね。だがしかし、激しい追跡劇突破後の、男の矜持はしっかり魅せてくれ、サイコー!
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NICK6
列強と小競り合い。圧倒的軍事格差、砲術指南役である父の内憂とは別に、藩の戦略は停滞気味、財政も虚弱。父を見、周りを視、不明を調べ、聞き、立ち止まる、15歳の志津の観察は精緻な立体像を作る。それは孤高を好む父の、その硬質の心の表出。志津自身を理解し、耳の不自由な父親をサポートする彼女への強い信頼と愛情の表れでもある。方言と独特の言葉遣いは阻害とはならない。むしろ、土地と歴史遺伝子との緩やかな対話に変わる。志津の周辺は魅力ある人が集まる。翻訳しない翻訳も、キャッチボール不成立な会話も、淡い恋情も全てが魅力
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NICK6
あわない。まったく
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NICK6
発表順は、著者後年作品。時系列ではアンの結婚前3年間校長時代。これはかなり好みの作。これでもかというくらいにヤバそうな方々が群をなしてお出まし。不穏、偏屈、妬み、心配症、皮肉屋。同居人は打ち解けた感じだが、なんというか、アンの十番勝負!みたいな対決色濃厚な物語が延々。「アンの愛情」では、主体的な介入感が今一つだったアンだが、今回は深く、厄介事に騒動に活躍。素敵な自然描写とアンの瑞々しい感受性も健在。長い期間を要する幼い魂の救済、ボタンの掛け違いを軌道修正させる鮮やかな手口、振幅大きい豊かな物語の宝庫。
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NICK6
この前、文庫で雪之丞変化読んで面白かったので図書館へ。他本探したら、無い、全然無い!直木三十五と同様、当時は超人気著者と聞いていたのに今は昔。全集で検索し、これ発見、未読の「源三郎異変」を読む。そうか、雪之丞は変化、源三郎は異変なのね。タイトル語感を上手に踏襲した割にはこっちは中編。組織と個人、革命と暴力、目的と手段、ま、永遠と継承されるテーマを内包しつつ、恋と嫉妬で嬉恥ずかしモード維持して、緩い娯楽の極楽コードを惜しみなくご披露。なのに!嗚呼っ、信じられないフェイドアウト!何故だ何故だの唐突な幕引き沈没
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/05/25(1774日経過)
記録初日
2020/05/05(1794日経過)
読んだ本
317冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
94487ページ(1日平均52ページ)
感想・レビュー
311件(投稿率98.1%)
本棚
1棚
自己紹介

小説には刺激を、音楽にはこころ、時々のライヴで魂を。仕事して達成感を。すべてに未知の楽しさを求たいです。ドラマ好き。欧米、韓流。華流もすぐそこ。ドはまり潜行浮上せず。

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