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2025年1月の読書メーターまとめ

二瓶くん
読んだ本
9
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感想・レビュー
9
ナイス
54ナイス

2025年1月に読んだ本
9

2025年1月のお気に入り登録
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2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

二瓶くん
貯金、節約が趣味のアラフォー女性が、ある日がんと診断されたことを契機に、たまたま会ったホストの男に大金を渡したところから始まる二人のドラマ。お金が始まって繋がった二人の手と手。だからこそ、二人の想いが飾らずストレートに伝わってきて心が洗われる。死別や病気をきっかけにした家庭内のすれ違いの中では、何だか分かり合えない価値観を持っている人々が現れてなんかリアルだった。思想的にもパンチがある、昭和の庶民向けシンデレラストーリーの現代男女逆転版とも言えるかもしれない。
二瓶くん
2025/01/18 18:44

ジェンダー的意味合いも含めて結婚の定義を再検討する内容もあった。漫画のようにスラスラ読める。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
9

二瓶くん
個人的にはあらゐけいいちの「シティ」のユーモアを思い出すような、町の人々の営みの中に制御不能のおかしみがある感じでした。あくまでも町のひとりが伝聞する形の文体であって、技術的でわずらわしくなく、するすると読むことができます。人々が織りなす、自由で予測不能の町の中にはおかしみもあるし、怒りや悲しみもありました。争いがあっても、秘密が誰かにバレても、冗談のように町は町でありまして。リラックスするために手に取ったならば、結構な出来事が当たり前のように起こるので驚きます。なんだか改めてですけど、小説ってすごい。
二瓶くん
2025/01/26 14:26

スナック愛の営業スタイルとかなえちゃんのお姉さんの生き方が好きです。

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
『本当の話』のアーティスト・ソフィカル、久しぶりの訳著。恋人がいて3ヶ月フランスを離れ日本で留学したソフィ。留学後すぐにデリーで彼と待ち合わせのホテルに向かう。しかし部屋で待っていたのは真っ赤な電話から聞こえる彼の声。別れを告げた。そうしてタイトル通りものすごい痛みを背負ってしまったソフィカルは、いろんな人にいちばん辛かった話をしてもらって、そして自らの痛みを相対化しようとする。「時は全てを破壊する」とある映画で知ったが、私としてはきっと多くのことは時間が何とかしてくれると思っていた。
二瓶くん
2025/01/20 07:20

日本、原美術館でやっていた展示の二度目の書籍化。一目で装丁のこだわりがわかる。人の話を聞くと言うセラピーが新しかった。辛い話の多くにはやはり恋や死を連想させるものが多かった。 痛みまでと病んでからの2章に分かれている。私はいつか一点を数時間も見つめるほどの痛みに襲われるとき、どのようにしてその状況を切り抜けるのだろうか。

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
貯金、節約が趣味のアラフォー女性が、ある日がんと診断されたことを契機に、たまたま会ったホストの男に大金を渡したところから始まる二人のドラマ。お金が始まって繋がった二人の手と手。だからこそ、二人の想いが飾らずストレートに伝わってきて心が洗われる。死別や病気をきっかけにした家庭内のすれ違いの中では、何だか分かり合えない価値観を持っている人々が現れてなんかリアルだった。思想的にもパンチがある、昭和の庶民向けシンデレラストーリーの現代男女逆転版とも言えるかもしれない。
二瓶くん
2025/01/18 18:44

ジェンダー的意味合いも含めて結婚の定義を再検討する内容もあった。漫画のようにスラスラ読める。

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
噂には聞いていたがやはりアクチュアルな内容な満ちた良著だった。性を知ることが生の豊かさに結び付くにもかかわらず今の日本の教育は。恥ともせずポンポン進んでいく語り口、そして内容のわかりやすさがよかった。日本人は本当にセックスもオナニーも控えるべきものだと感じすぎている。忌避感とかは置いといて、ひとつの欲求として自己受容していくことが大切。求愛の12段階大切。オルガズム道として、性欲の道程にあるものを確かめてレスを克服すべき。
二瓶くん
2025/01/13 10:50

自慰の仕方、特にストップスタート法は学校で教えるべき。

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
坂元さんは恋人たちが付き合いたて、出会いたての頃に流れる空気を表現するのが上手いと思う。共通の話題の話し方とか。前半はバスの事件へと話が発展してく、これも結構な事件だけど、それにも恋愛が関係している。とても推進力があり一気読み。後半の方はまた事件的になって死も絡んでくる。互いの伴侶が不倫した不幸な二人は一転して不倫することでハッピーかと思いきや、まさかこんなことになるとは。事件性を込めて無理矢理に重みを足しているが、不倫そのものが物語に関係してなくて、さらに霊的な終わりが腑に落ちず。
二瓶くん
2025/01/11 19:26

後半の方がセクシャルだったからか、個人的には前半の方が好き。

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
ずぶりと心に刺さって抜けない一冊。美術家その人の精神具合がどのように保たれてるのかが描かれている。いわゆる「生々しさ」があって、身体や生を使ったものが書かれていた。人間の言葉を話さないぬいぐるみ、胎盤を食べるベジタリアン、女1人男2人の生活空間、男の履くスカート、異国で聞く日本のカラオケ、恋人に預けて舌の上で転がされた著者の歯、肉体のルックのせいでマッチョイズムを想起させられるある男の裸体、服を纏っているという違和感、自傷するテニスプレイヤー。
二瓶くん
2025/01/12 00:17

当事者だからと言って全てをわかってるわけではないし、当事者だから偉いってわけでもなくて、当事者こそがよくわかってるわけではないんだろうけど、この本の作者という意味では、この本の当事者性は半端ない。

二瓶くん
2025/01/12 00:18

こちら側が飲み込まれてしまいそう

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
想像以上にスモールビジネスについての本ではなかった。筆者が暮らしてきた時代からの流れを見つめ直して、現在の日本について考え直すというエッセイ。発見が多かったので再読したい。生まれ持って与えられた環境に対して負う義務のない責任を負うこと、そして経済成長よりは事業としての継続に視点をあてること。ヒューマンスケールで物事を考えること。物事について原因と結果はときに「結果がこうだからこんな原因であってほしい」という希望的なもので考えてしまっているが、風が吹けば桶屋が儲かる理論のようなものであったりする。
二瓶くん
2025/01/05 12:48

商品経済と野生は対峙すること。こどもの知性はまだ60年代的所得倍増や80年代的バブルなどの成長の夢を見ているがその成長は限界に達しているから、いまこそ小商い、そんな一冊。昔の街や人の温もりっていいな。文明社会の中である理想が達成されたから共同体が崩れて個人が誕生した。そして成長の限界に達した経済はそうした個人ニーズをターゲットにして子供部屋にテレビを、のような概念ができた。さらに個人に対しても複数のニーズを差し出して物欲を刺激させ、発展の延長をしたみたいな話が良かった。別の著作も読みたい。

二瓶くん
2025/01/05 12:55

あと今世の中に蔓延ってるビジネスは短期的利益を見込んだものばかりなんだなって自然で広告の類を眺めてみようと思う

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
企業には超人と呼ばれる人がいて、そういう人が、自分の人生での努力を公開してそれを肯定するために今までの「営業ハウツー本」はあったけど、これはそれらと違い、アンケートをもとに作られたロジカルな本。正しくがんばる本であって法人営業の私にもなるほどなぁと思えるテクニックの数々。「忙しい」と言われるのは「ガッカリ営業だと思われてるから」ってのは確かになと。ラストの「政治タイプ」にも良く言えることだけど、やっぱり日本人って同調圧力の中で、本音と建前を使い分けて生きているから、こういう営業側の努力が必要になるわけで。
二瓶くん
2025/01/04 11:40

かなり複雑で細分化されたこのステップを楽しいと思えるかは人次第だけどまずは実践していくしかないなと。

が「ナイス!」と言っています。
二瓶くん
面白い。そして、モゾモゾとする。痴漢とか、祖母のカビの匂いとか、あの日のスープとか、そして、胎盤にうやむやにされて栄養届けられなくてうまく育たなかった子供の体重や母乳に対するプレッシャー。戌の日のことなど。育児、出産についての問題もみれた。個人ではなく、もはや記号としての妊婦としてみられていたり、授乳教室の場面でも一つの妊婦としてみられていたり、なかなか個人として認識されないことの痛み。なんだか今日の病院での出産への拒否感まで感じられた。そしてそして非常にイラストの良いこと。
二瓶くん
2025/01/02 19:15

文のイメージをうまいこと表現している。かなり好き。書き物としての着眼点の独自さも含めて。ある飲食店での髪の毛の話が好き。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/06/13(1710日経過)
記録初日
2020/06/30(1693日経過)
読んだ本
201冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
42878ページ(1日平均25ページ)
感想・レビュー
190件(投稿率94.5%)
本棚
4棚
性別
年齢
25歳
血液型
O型
自己紹介

会社の決まりで絶対最低1週間に一冊は本読んでます

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