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2025年1月の読書メーターまとめ

ひんしょう
読んだ本
6
読んだページ
1907ページ
感想・レビュー
6
ナイス
39ナイス

2025年1月に読んだ本
6

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひんしょう
ありふれたモノ・コト・顔つき・生活感から、人の裏面、執念、くだらなさを紐解いてみせる短編集。事故で亡くなったニュースを聞いた当時は子供心に若くて有望な人だったろうにと思いながらも読んだことがない作家さんだったが、初めて読んでその昭和感と鋭い目線に溜息。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
6

ひんしょう
瞳孔が開き切って白濁した目の少女と、真っ赤な彼岸花。家庭を崩壊させ自死に追いやる同じ夢に苦しむさつき、母親、兄。遺伝する精神病かとも疑われても真実を探り、戦争の記憶と復興の街並みが混じる昭和40年にたどり着く。多かれ少なかれ今の日本人を遡れば誰もが背負う、消し去りたい宿痾かもしれない。ホラーかファンタジーか、戦争の罪を今に落とし込んだ力作。
が「ナイス!」と言っています。
ひんしょう
ありふれたモノ・コト・顔つき・生活感から、人の裏面、執念、くだらなさを紐解いてみせる短編集。事故で亡くなったニュースを聞いた当時は子供心に若くて有望な人だったろうにと思いながらも読んだことがない作家さんだったが、初めて読んでその昭和感と鋭い目線に溜息。
が「ナイス!」と言っています。
ひんしょう
手術の失敗を監査してほしいと自ら申し出る心臓外科医。調査係を命じられた不定愁訴外来医師田口。得意の愚痴聞き技術と持ち前の妙な諦念感を背景に、深刻なテーマになりそうなところをテンポよく軽妙に読み進められる。そして手詰まりのところに現れた変人役人の白鳥がかっさらっていく。漫才の掛け合いを見るかのような面白さ。あとがき否定派と言いながら載せられる長いあとがきを書く作者は自己顕示欲の強い方と見た。
が「ナイス!」と言っています。
ひんしょう
いつ消えても誰も気にしないしゃぼん玉の翔人。でたらめに刃物を振り回し、教養もろくな食事もない短絡的な日々。ヒッチハイク強盗のつもりが深夜にどこかでひきずり降ろされ放り出される。山奥をさまよい、偶然路肩で流血していた老婆スマを救助する。瀕死の老人など見捨てて、転がっていたカブで逃亡してもおかしくなかった場面で、彼にはほんのわずかの光と悔恨が残っていたのだろうか。「ぼうはええ子、命の恩人」と言い続けるスマ、「落とし前」「逃げん癖」を教えてくれたシゲ爺が温かかった。
が「ナイス!」と言っています。
ひんしょう
難しいけど興味深かった。動詞「持つ」「歩く」「走る」はどのように持つ・歩く・走るかを言い分ける言語の話者には明確にその区切りが存在する。日本人はriceをイネ・コメ・メシと言い分けるように、英語話者も鶏をcock/hen/chickenと言い分ける。端的なところでは英語の単数複数を日本人が意識しないように、助数詞が伴わない数はラテン語系の話者にどう不自然なのかがわからないのだろう。世界のとらえ方が母語によって分割されてしまうという様々な実例が紹介されていた。
が「ナイス!」と言っています。
ひんしょう
天化シリーズ。今度の相手は天化師とはちょっと違う。航は兄弟やら仲間にかわいい女の子が多くてじれったい

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/07/12(1689日経過)
記録初日
2020/05/22(1740日経過)
読んだ本
243冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
67976ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
207件(投稿率85.2%)
本棚
2棚
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