激動の1990年代を１組の夫婦の日々が描かれているが、とにかく主人公の２人が自分勝手で、でもこういう人、あの頃たくさん居たなあと、その時代の社会情勢も含めて懐かしく思うことも多々あり。子供ができてから少し歩み寄ることを覚えるけど、それでも最後の最後までやっぱり自分勝手。ミレニアムから２４年、もし２人がいれば還暦を迎えている頃。バブルを謳歌し辛苦も舐め歳を重ねても、やっぱり今でも自分勝手なんだろうなあ、この二人は。

再読。妊娠とか少し哲学的な感情になりがちなシチュエーションなんだろうけど、個人的にはさくらももこさんといえばバカらしいクスっと笑える内容が好きなので、ちょっとうーんって感じだった。ただ、ホルモンの与える影響の凄さは痛感。妊娠経験が無いから、痒くなるとか知らなかった。ホルモン恐るべし。

とにかくみんな自分の事しか考えてないから、後半はムカつきながら読んだ。まともな人は最初に主人公の2人に振られた男性2人だけか？時代的に豊かだったからか、主人公の物欲も凄い。今の時代では考えられない恋愛模様なんだろうなぁ

最初は、なんだこの2人、絶対友達になりたくないって思っていたのに、読み進めていくと、それぞれがあちこちぶつかりながら一生懸命生きているのを感じ、気がつけば感情移入している自分がいた。20代後半の頃って幸せを掴んでいる・いないが結婚とか仕事とかで判断つきやすくて、生きづらかった。あの頃のことが色々思い出されて、懐かしかった。

手紙のやり取りだけの短編集。今ならメールやLINEとかでやり取りするから、手紙って既に過去のツールになりつつあるけど、用事と用事の間の意味の無い部分が手紙の醍醐味なんだなあと改めて感じた。

実家にあった本を再度。結婚前後の頃にある男女トラブルが題材。なんとなく景気が良くて、ワークライフバランスなんて言葉も無いモーレツ社員時代、それでも仕事より恋愛に力を入れて生きていて、今の日本には無い活力を感じる。個人的には『思い出せない』が好き。

80年代に流行ったトレンディドラマを観ているような感覚になった。携帯電話とか無い時代、パニック症候群などの病気の認知も低く、生きづらいような、生きやすいような、そんな時代の恋愛物語だった。

ありがとうとかポジティブな言葉は自分や周りを幸せにする、確かにそうかもしれない。だから、ささやかなことであっても、ありがとうという感謝の気持ちは言葉にしていこうって思う。

ジャニーズのネタは経済や政治に馴染みの無い人に2章～４章の話を読んでもらいたいから書いたんだろうなあ。なかなか賢いやり方だと思った。真実なのか、単なる思い込みなのかはわからない。ただ１つ言えることは、私たちが見て聞いていることは真実ではない可能性はかなり高く、多くの国民は一部の人にとって都合のよいようにだまされている。それの積み重ねが現在の日本なので、これから益々住みづらい働いても豊かにならない貧しい国になっていくのだろう。

大河ドラマを一層楽しむために読んでみた。分かりやすいような、わかりにくいような。出てくる人物が複雑すぎてやっぱり混乱してしまうので、相関図のページに何度も戻っては読んで、を繰り返していたので時間かかった。ストーリーとは別で、時代の解説として書かれている図解が結構勉強になった。でも、源氏物語を理解するのはマンガのあさきゆめみしに敵うものなし。

地球が滅びる1ヶ月、死を目の前にすると素直になれない人間でもようやく本当にやりたかったことができるようになり、今までの人生で最も充実な時間を過ごせるなんて、なんて残酷な世界なんだろうか。人を傷つけ略奪していかないと生きれない世界、自分がそこに居たら、傷つける側か、それとも傷つけられる側か。