ネタバレ待ちに待っていた本編の4巻。素敵な表紙の帯を取ると清居と平良が手を繋いでいるのが拝める。雑誌掲載の「ミステイク」が不穏な終わり方だったのでハラハラしたまま待ての5年だったのよね。この二人に再会出来て至福の読書時間を体験しつつ読み終わる悲しさも。二人が過ごす時間を再び読める日が来るのをいつまでも待っています。

ネタバレ手嶋さんのファンタジーが好みだったので現代ものも手に取ってみたもののあまり刺さらなかった。記憶喪失になった受の傍らには恋人だと言う青年がいて何くれとなく世話をしてくれるのに違和感を抱きつつ日常の中で徐々に記憶を取り戻していくというものだけれど、理由があるにしても過去の受は性的に奔放で年下攻を翻弄していたというのが好みでは無く、受の性格から記憶喪失があまり切ないものに感じられなかったのが残念。

ネタバレ失敗した。今年4月に出たSFマガジンBLとSFに掲載されていたBL小説の再掲載アンソロジーだった。書下ろしはweb出身のBL作家さんと一般作家さんの2作だけ。以前も同じ感想だったけれどBLを一般に寄せると読み応えとは別に萌えが希薄になる。

ネタバレ待ちに待っていた本編の4巻。素敵な表紙の帯を取ると清居と平良が手を繋いでいるのが拝める。雑誌掲載の「ミステイク」が不穏な終わり方だったのでハラハラしたまま待ての5年だったのよね。この二人に再会出来て至福の読書時間を体験しつつ読み終わる悲しさも。二人が過ごす時間を再び読める日が来るのをいつまでも待っています。

ネタバレweb既読。魔王×落ちこぼれ召喚士。名門の召喚士一族の中で一人だけ能力が低い受が見知らぬ美丈夫に付きまとわれて自分を飼えと迫られる。受の戸惑いももっともだけれど受の忘れている過去を思うと価値観の違う攻の行動も納得。受は契約した召喚獣たちに好かれているので能力の低さが不思議に思えたもののそこはちゃんと解決されて良かった。ところで二人の寿命問題はどうなるのだろう。

ネタバレ将軍攻×異世界で奴隷だった受。残虐非道な王が逃亡するために異世界で同一の存在の受と入れ替わる冒頭から一気読み。二人の年齢が違うので周囲の疑いは残るものの攻が受を庇護することになる流れ。受が思いやりに溢れた善人なので好感度が高い。逃げた残虐王への処罰もあり受の世界の奴隷たちへの希望も見えてすっきりする終わり方だった。

ネタバレ表紙を見て分かるように慈雨が美少年から美青年に変貌する。怪魚騒動があったりオカルト問題が起きたりするけれど慈雨の美少年姿が見られなくなるのが寂しい。

ネタバレ第三皇子龍生×第二皇子太鳳の異母兄弟で中華風ファンタジー＋ミステリー。夏の大宴で太鳳以外の皇子たちが毒殺される始まり。太鳳が自死したり他殺されたりすると何度も毒殺当日にループして事件の真相を探ることになるのだけれど、時間も限られ味方を増やしてもループするたびに自分以外の周りの記憶もリセットされるから難しい。当然ハッピーエンドが待っているのが嬉しいけれど個人的にはやり直しループは一回の方が好みかな。極悪人が支配する平行世界が幾つも出来ると思うとゾッとする。

ネタバレ続編。王子を出産後に王妃は亡くなったことにして悠一郎は神殿で魔術の修行をすることに。それも我が子の傍に仕えるためという理由が泣かせる。アヴェルスとは神殿で出逢って恋仲になるという計画も上手くいっている最中に幼い我が子に呪いが降りかかるという波乱含みの物語を一気読み。色々上手く収まって一安心だけれど母の名乗りが出来ないのは悲しかったな。いつかは表紙のような幸せな家族の姿が見てみたい。

ネタバレ冒険者×元の姿と医者の技術を持ったまま異世界に転生した受。医者の使命に燃えるのはいいけれど自分の意志で攻の仇の下で働くのはどうかと思った。

ネタバレ第二王子×ヒーラー。webでまだ未完なのを忘れていた。web小説にありがちなダラダラ感があるのでもう少し整理した方が良かった気も。このレーベルの他本にもままあるけれど読者としては完結してからの単行本化にして頂きたいな。

ネタバレ表紙の攻が長髪攻好きにはたまらない眼福もので話の内容が霞んでしまった。子持ちの王太子×ゲームの世界に転生した青年。悪役に転生した受はゲームから何とか逃れようとするものの強制力で虜囚になったところを他国の攻の計らいで脱出。それは体の弱い少年王子のためでという流れ。色々盛り込んであるけれどもう少し設定を絞り込んだ方が話がスッキリした気がする。特に攻のはいらなかったのでは？石田恵美さんの描く攻ヴィジュアルが最強なので一度だけではもったいないなぁ。スターシステムのように全く別の作品で別キャラとして拝見したい。

ネタバレ欧米の古き良き映画を見ていたような優しい読後感に浸れる。数十年前に祖母のロンドン旅行の世話係として親戚一同に送り出された椹野さんの旅行エッセイで一気読み。祖母と孫の関係をマダムと秘書だと誤解した一流ホテルの従業員たちに仲間視線でアドバイスを受けるなかなか無い体験が興味深かった。徹底して美しいものが好きなおばあ様の含蓄ある言葉も頭に残る。そして一流ホテルの従業員たちは最後まで一流だった。