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2024年11月の読書メーターまとめ

きーの
読んだ本
6
読んだページ
2083ページ
感想・レビュー
6
ナイス
136ナイス

2024年11月に読んだ本
6

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きーの
ネタバレ前作「汝、星のごとく」の内容も既におぼろで大枠しか覚えていなかったけれどページを捲るうちに数々のシーンが蘇ってくる。周囲の悪評とは異なる実直な人柄ながら何かを抱える先生の秘密。東京時代を支えるも護れなかった後悔を胸に奮闘する編集者達。そして主人公のその後と行く末を描いた3本立て。ただ自分らしく在りたいという思いや願いを阻むジェンダーに纏わる障壁は女性を囲む壁の方が圧倒的に高くて厚い(と思う)。星たちが星座を結び満天に煌めくが如く、共に壁を乗り越え打ち破ろうと手を携える繋がりが世に広まる未来を想像したい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
6

きーの
ネタバレ前作「汝、星のごとく」の内容も既におぼろで大枠しか覚えていなかったけれどページを捲るうちに数々のシーンが蘇ってくる。周囲の悪評とは異なる実直な人柄ながら何かを抱える先生の秘密。東京時代を支えるも護れなかった後悔を胸に奮闘する編集者達。そして主人公のその後と行く末を描いた3本立て。ただ自分らしく在りたいという思いや願いを阻むジェンダーに纏わる障壁は女性を囲む壁の方が圧倒的に高くて厚い(と思う)。星たちが星座を結び満天に煌めくが如く、共に壁を乗り越え打ち破ろうと手を携える繋がりが世に広まる未来を想像したい。
が「ナイス!」と言っています。
きーの
神社合祀の反対によって貴重な生態系が守られたとか、少し変わった人でキャラメル箱に標本を入れて天皇に献上したとか…。郷里には所縁の場所が沢山あってその名は誰もが知るほどに有名な人だけどその功績ははきと知らず手に取った。朝ドラの記憶も新しい牧野博士にも通じる一途に収集に掛ける情熱とその破天荒振りに加え癇癪と奇行が合わさり写真で知る咥えタバコのしかめっ面そのままの人物像。Wikiを見れば本書で触れられているエピソードはホンの一部で機会あれば記念館や顕彰館を訪ねてみたいと思う。
が「ナイス!」と言っています。
きーの
ネタバレ人との関りが苦手で友達と呼べる相手もおらず無心に小さな生き物の聲に耳を傾ける幼少期を経て亡き父が建てたアトリエでイグアナと心通わせながら住まう院生の主人公。華道家元の母親の余命宣告を機に半年の間に三つの条件を課された結婚を厳命される「一.相手は人間、二.共に暮らす、三.秘密…」って何やねん(笑)住み込みのお弟子さん、居候の後輩、教授と学生の面々、そして彼氏候補との関係を通じて描かれるあれこれ。ドリトル先生の動物語学習もとい、人との絆と裡なる大切な思いを経験させる大層な企みは深い愛情(×2)に満ちていた証。
が「ナイス!」と言っています。
きーの
ネタバレ本作の世界を描いた新作が刊行との広告を目にし、「重たい内容だと嫌だなぁ…」と思いつつ前情報を得ず恐々手に取った。自供によって逮捕されるも物証は一切得られず、犯人被害者双方の実像と供述内容との乖離に疑念を抱き真相を求めるそれぞれの家族。誹謗中傷と世間の目に怯えながらも糸口を見出そうとする勇気と、憎しみに囚われず人となりを見極める冷静さとの出会いが綻びの端緒を開いていく。明と暗、光と影、表裏を一体とする立場を白と黒に喩え、凡そ相容れることのない者同士が歩み寄る姿を真の救いを齎す尊い行いとして描く良作。
が「ナイス!」と言っています。
きーの
駐在員として父が赴任した某国で犬と共に過ごした学童期の想い出を引きずったままの主人公。防犯目的に飼われることになった番犬との絆を深めるも、ライオンをも襲うという犬種本来の獰猛さと広大な敷地での放し飼いという飼育環境から涙ながらに連れ帰ることを断念する。一旦牙を剥けば凶獣に変貌する様も普段は大人しく温かな存在も同じ生き物。リードに繋がれ自由と本能を抑圧される愛玩的な扱いを自身の人生に重ね、己が願望への実現に伴う責任の重さを問い続ける。愛するが故にかの地に残す決断をした少女の心があまりに切ない。
きーの
2024/11/08 17:35

ローデシアン・リッジバックという大型犬。飼い易さチャートでは、被毛の手入れが楽!っていう点だけで、キチンと躾ができて十分な運動量が確保できなければ大変なことになりそう…。ピンポーン♪の呼び鈴に「ダメっ!」との声を無視しポメに先手を取られる様な我が家では絶対に飼ってはいけないワンちゃん。

が「ナイス!」と言っています。
きーの
ネタバレ平家物語を題とした「茜唄」の記憶も新しく壇ノ浦の戦いで幼き帝と共に海に沈んだとされる神剣を巡る内容とのことで手に取った。承久の乱の敗北により隠岐島への配流となった上皇に付き従う側室から使命を受けた小侍の次男坊。託された扇に記された「剣」の文字を手掛かりに名刀工の弟子と尼寺に預けられた不思議な力を持つ少女と共に四国の山中に平家の足跡を追う。それにしても落人の伝説がこれほど各地に広く伝わるとは知らず帝の生存説や山中に陵墓参考地があることにも驚いた。神が授けし真の剣とは権威の象徴にあらず世に安然を齎すもの。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/08/28(1576日経過)
記録初日
2020/08/18(1586日経過)
読んだ本
340冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
114356ページ(1日平均72ページ)
感想・レビュー
329件(投稿率96.8%)
本棚
0棚
自己紹介

長らく小説から離れていましたが、最近読書を再開。
以前はミステリーやサスペンスに傾倒していましたが、齢のせいか穏やかで優しい語り口の作品がしっくりと心地良い。
みなさんのレビューを参考に、良い作品に巡り合えますように。

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