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2024年11月の読書メーターまとめ

せり
読んだ本
8
読んだページ
2520ページ
感想・レビュー
8
ナイス
104ナイス

2024年11月に読んだ本
8

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

せり
マクルーハンのメディア論の話が面白かった。「メディアとはメッセージである」という言葉を残したマクルーハン。彼は「メディア」という言葉を我々の現在の定義と違う意味で用いた。身体の延長はそもそもメディアであると。テレビもラジオもネットも活字印刷も、私が思い浮かべるメディアは「外部」のものであると当たり前のように捉えていた。しかし自己の身体=眼や耳の延長であり「内部の拡張」とも考えられる。そう考えると新しい視点が生まれる。筆者は写真、百科辞典、電子書籍についてもメディア論を論じている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
8

せり
なぜ私は坪内祐三氏の文のことを好きなのか?それについてなかなかうまく表現できないでいた。的確な言葉が見つからないでいた。しかし本書の山口拓夢さんによる文の中でそれを表現する的確な言葉を見つけることができた。その言葉は"日記的知性"である。"日記的知性"このワードをそのままコピーアンドペーストして完全一致検索をしてみても何もヒットしない。したがってこれは山口氏のオリジナルの言葉なのだろう。これは私が坪内氏の書物ーそれらはエッセイや評論やコラムという形態をとるがーを好む理由、
せり
2024/11/26 10:58

私が日記もしくは日記的な文を好む理由。それについて考えたみた。まずなんとなく浮かんだのが"まったり"と"癒やし"というはふたつのワードだ。しかし、"まったり"も"癒やし"も日記の特質ではない。日記をスペシャライズするものではない。それは単に私がまったりした文や癒やされる文を好むというだけであって、日記や日記的を好む理由とはならない。まったりしていれば、日記でなくてもエッセイやフィクションだって構わないのだ。(言いかえれば、まったりしていない、癒やしがない日記は好きではない)

せり
2024/11/26 10:58

前提として、あるものを好む理由を考える時に、そのあるものが他と差異化されること=特質からピックした方が、正解にたどり着きやすいだろう。そう考えた。では日記の特質とは何か?

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せり
ネタバレそこいじがわるくてずる賢くて反吐が出るような勢力が、まだまだ世界にも日本にもうごめいているのかもしれない。なんとなく感じていた閉塞感と違和感。本書で紹介される100冊のノンフィクションたちはそんなネガティビティーの黒幕のヒントを提示してくれるかもしれない。そして、もし大きなものに組み込まれず信念をつらぬいて巨悪と戦う勇者たちがいるとすれば、そういう人たちは戦うべきだろうし、そういう人たちの側に立って応援するべきだ。佐高氏が紹介するこれらのノンフィクションを読めば、そう心を打たれるのではないか。
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せり
坪内祐三氏のいくつかの著作については文庫本などで読んでいた。正直作品や作者になじみはなかったし、なじみはあっても興味はないものも多い。だけどそこには作品や作者に対する遠慮がちな愛情みたいなものが感じられて―それはけっして押しつけてくる愛情ではなくて、本当は隠したいんだけどにじみ出てしまうような控えめなそれで―そんな坪内氏の書評や坪内氏自身に少なからず愛着を持っていた。
せり
2024/11/17 23:05

だから2020年に彼が亡くなったニュースを目にしたとき、ぽっかりと心に穴があいたような虚しい気もちになったことを覚えている。本当にぼっかりと。ところで彼が生涯に渡って追求したと言われている「文壇」とは何なのか?思うに文壇いうことばが持つイメージが、少しずつ変容しているような気がする。しかしそもそも「文壇」が何だったのかその輪郭もわかっていない。つまりそれが変容している気がする一方で、変容するビフォアーの状態をそもそもわかっていないのだ。これでは当然アフターの状態もわからない。

せり
2024/11/17 23:05

だから過去の「文壇」のことをもっと知るために、坪内氏の残してきた書評をもっと読み込む必要があると。本書はそんな坪内氏の遺した書評集のひとつである。

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せり
ネタバレ嘉顕の道=共産党系。鉄次の道=社会党系。対立図式が終始展開される。どちらの道も志高く激しい運動を戦前から展開。しかし太平洋戦争での日本の右傾化暴走には結局無力で虚しさが残る。戦後はマルクスの二段階革命論の現状認識で差異が生まれる。すなわち現状を革命前と取るか。または革命後と取るか。それは現在の日本共産党の米国へのスタンスにも表れる。そしてソ連中国北朝鮮との距離感にも表れる。後半、人権とエコを振りかざす現在の左翼運動の問題点が綴られる。しかし周りくどい説明で正直よく理解できなかった。
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せり
マクルーハンのメディア論の話が面白かった。「メディアとはメッセージである」という言葉を残したマクルーハン。彼は「メディア」という言葉を我々の現在の定義と違う意味で用いた。身体の延長はそもそもメディアであると。テレビもラジオもネットも活字印刷も、私が思い浮かべるメディアは「外部」のものであると当たり前のように捉えていた。しかし自己の身体=眼や耳の延長であり「内部の拡張」とも考えられる。そう考えると新しい視点が生まれる。筆者は写真、百科辞典、電子書籍についてもメディア論を論じている。
が「ナイス!」と言っています。
せり
ネタバレどうすれば読書から効率的に糧を得られるか?①自分課題紐付け:その本を読むことで何を明確にしたいか?解決したい自分の課題は何か?明確化する。②1文ファインダー:全部や全体が大切ではない。本当にコアとなるのは1ページや1文もしくはたった1つのキーワードであることも少なくない。その1文を見つけ出す意識を持つ。③具体的なタスク化:自分の課題と対応して具体的に何をするか?明確な「タスク」を考える。④アウトプットのフォーマット化:読んだ本の記録方法。本書では「1Q3R読書法」というものが紹介されている。
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せり
「コンフォートゾーンは楽しみや喜びを感じられる範囲で少しずつゆっくり拡げて行こう」というのがメッセージ。コンフォートゾーンに対する全く新しい認識という触れ込みで読んだものの、正直「徐々にゆっくり慣らしていきましょう」というのはこれ迄割とよく言われていたこと。なので新しさは全くなかった。また完全に快適なままではなくて幾らかの「勇気」は必要であり範囲も結局「拡げる」必要がある。その点もオーバーな触れ込み程のエッジはない。正直期待外れ。とは言え、ソーンやフロー状態についても言及しておりその点は新しいと言える。
が「ナイス!」と言っています。
せり
ネタバレ法律と言うと固定的で無味乾燥としたものを想像していた。しかし、本書を読んで想像より柔軟で人間的なものだと分かった。そこにあるのは哲学であり良心である。例えば、被害者救済の為に現行法で対応できない場合、上位法である民法の信義則や公序良俗まで遡り法解釈する。そこには「制度知からの意識的な逸脱」という柔軟性と弱者を助ける良心がある。法解釈1つ取っても法理念なのか文理解釈なのか等様々存在し、関係者それぞれで考え方や優先順位も異なる。憲法改正議論も一筋縄では行かないことが改めてよく分かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/09/01(1556日経過)
記録初日
2020/09/04(1553日経過)
読んだ本
57冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
16784ページ(1日平均10ページ)
感想・レビュー
57件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

お風呂の半身浴の時が読書タイム♪女流作家さんの私小説がとっても好き♡実用系もたまーに、読ませていただいてます。

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