自分の映画史を持つ事が大事。

やはり、男の思い通りになる女性から解き放つ為にはこの展開は鋭い。

自分の映画史を持つ事が大事。

我々が日々、『薬を食っている』人たちに対するイメージは悲惨な人生を想像しており、そこで彼らの人生は停止させられている。 日々闘う人たちには目も向けず、薬を食っている時点で、社会の不条理に巻き込まれたヒトとも思いガチだが、彼らは今も生きているし、必死に闘っていると言うことを再確認させる一冊であった。 そして、最終章のエピソードは家庭環境の崩壊があろうとも、子供は立派に育つ可能性を提示しており、明けない夜はないと叙事詩的なオチがあった。