あのシーンか！と思い出せる程度に旧キン肉マンのネタを引っ張って来つつ、前作よりもメジャーな超人が登場するので前作よりもバランス良い作品になってます。というかサブタイトルがもうあれが元ネタ。旧キン肉マンを熟知していれば後は地の文を読むだけで推理できるので、ヴァン・ダインの二十則『事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない』はちゃんとクリアしてるかな…してるかも…。

あのシーンか！と思い出せる程度に旧キン肉マンのネタを引っ張って来つつ、前作よりもメジャーな超人が登場するので前作よりもバランス良い作品になってます。というかサブタイトルがもうあれが元ネタ。旧キン肉マンを熟知していれば後は地の文を読むだけで推理できるので、ヴァン・ダインの二十則『事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない』はちゃんとクリアしてるかな…してるかも…。

本棚の奥から発掘。元々「魔術士」が単なるジョブではなく種族に近い設定だったが、人間と魔術士が共存する社会とその不安定さが原大陸編で具体的に書かれています。架空の社会ながらリアリティを感じるポリティカルサスペンスとしては見事だけど、ラノベに期待する爽快感は皆無。とは言え元々1部のクオ戦のラストぐらいしかスカッとするシーンはなかったか。

パルサータイミング方や位置天文学といった最新の重力波検出の理論や技術が紹介されており、同ブルーバックスの「重力波とはなにか」で読んだ知識がブラッシュアップされました。LIGOの干渉計を使った方法が検出の唯一の方法だと思っていたので、一度「重力波が存在する」ことが観測できると新たな観測理論が加速されるのかも。

創刊当時を振り返った編集長、初期作家、初期イラストレーターらのインタビューから、ドラゴンマガジンやその後ライトノベルと呼ばれるフォーマットの小説がどんな土壌から生まれたかが語られています。従来の別のメディアによるライトノベル論が外からの評論だったのに対して、本書は内側からの見たライトノベル評とも言えます。創刊にあたり他誌との差別化を考えたエピソードで獅子王やソノラマ文庫の代表作も取り上げられていて、タイトルだけでもう懐かしい。