2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1312ページ ナイス数:47ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1181267/summary/monthly/2024/9
通して読んでみて、米国やソ連は人物が思想や信条に沿って国を動かしているのに対し、日本は黒木や原田にしても個人スケールで見た状況を表現するための記号でしかない。「日本はこう決めた」「日本はこうしている」と意思無き主人公として書かれていて、それを人間に喋らせていない。列島大戦NEOジャパンは国の方針を首相に喋らせているため、徐々に首相視点のヒーローもののようになってしまったのと対照的だった。
作中で登場人物が、米国の性質として「自分たちと同じ判断基準を持っていると考えがち」と指摘するシーンがあるが、『戦争はいかに終結したか』を思い返すと確かにと思い当たる点がいくつか。
本書には筆者でも珍しいと述べる戦術が戦略に影響を与えた例が2例紹介されている。しかしどちらも戦略をわずかに加速/停滞させた程度で、やはり戦術で戦略をひっくり返すのはあり得ないようだ。この多少の揺らぎはあっても結論は変わらない事象を見ているとセワシ問題(大阪理論)の実在を信じてしまいそう。
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本書には筆者でも珍しいと述べる戦術が戦略に影響を与えた例が2例紹介されている。しかしどちらも戦略をわずかに加速/停滞させた程度で、やはり戦術で戦略をひっくり返すのはあり得ないようだ。この多少の揺らぎはあっても結論は変わらない事象を見ているとセワシ問題(大阪理論)の実在を信じてしまいそう。