2023年3月の読書メーターまとめ

読んだ本: 7冊

読んだページ: 1703ページ

感想・レビュー: 7件

ナイス: 154ナイス

2023年3月に読んだ本
7

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2023/03/19
正欲
- 朝井リョウ
384
登録
20013
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2023/03/17
バッグの型紙の本
- 越膳夕香
80
登録
74
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2023/03/17
シルエットのきれいなメンズパンツ
- 杉本善英
79
登録
21
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2023/03/15
ドーンと元気弁当―食べざかり、伸びざかりに
- 小林ケンタロウ
95
登録
106
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2023/03/15
ぼくのメジャースプーン (講談社文庫つ 2…
- 辻村深月
520
登録
25808

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2023/03/13
母の待つ里
- 浅田次郎
304
登録
1350
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2023/03/08
こころの処方箋 (新潮文庫)
- 河合隼雄
241
登録
5715

2023年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

タマミ

2023/03/19

朝井リョウさん初読。多様性を謳う現代への痛烈な問いかけに何度も自分の尺度を省みた。本作で度々提示される「繋がり」という言葉は盾でもあり矛でもあると初めて感じた。障害のある身内を持つため飾られた「多様性」という言葉に嫌気が差していた身ではあるが、ではどうすればいいかという具体策には及ばないことを不甲斐なく思っていた。「自分の想像できる多様性だけ礼賛して秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」という本作での言葉は重く突き刺さるものだが、しかし同時に長年の鬱屈した心が晴れる気もするのだ。

正欲

朝井リョウ

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。

2023年3月にナイスが最も多かったつぶやき

タマミ

2023/03/01 11:55

「かがみの孤城」がよかった。支援の本はつらくなることか多いので焦らずゆっくり読んでいく。ミリさん３冊、絵本１冊。 2023年2月の読書メーター読んだ本の数：7冊読んだページ数：1620ページナイス数：90ナイス ★2023年2月に読んだ本一覧はこちら→ >> https://bookmeter.com/users/1183721/summary/monthly/2023/2

が「ナイス！」と言っています。

2023年3月の感想・レビュー一覧
7

タマミ

2023/03/19

朝井リョウさん初読。多様性を謳う現代への痛烈な問いかけに何度も自分の尺度を省みた。本作で度々提示される「繋がり」という言葉は盾でもあり矛でもあると初めて感じた。障害のある身内を持つため飾られた「多様性」という言葉に嫌気が差していた身ではあるが、ではどうすればいいかという具体策には及ばないことを不甲斐なく思っていた。「自分の想像できる多様性だけ礼賛して秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」という本作での言葉は重く突き刺さるものだが、しかし同時に長年の鬱屈した心が晴れる気もするのだ。

が「ナイス！」と言っています。

これは買い。この１冊でかなりの種類の布バッグが作れる。なんかもうワクワクしてくる。バッグはいくつも作っていて縫製は慣れているが、図面を読み取ったり製図するのが大の苦手。１番シンプルな型を自分の考えた寸法通りにキチンと仕上げる所から始めたい。ワクワクする！

が「ナイス！」と言っています。

流し読み。本格的。洗練されたシルエットでキッチリ作れたら既製品と変わらないと思う。洋裁歴5年を過ぎて作業工程は理解できるが、未経験の細やかなディテールが盛り沢山なので、完成まで時間がかかりそう。でもそれだけの価値があるほどカッコいいので購入を迷う。旦那や息子に作ってあげたい。

食事制限がある息子にお弁当を楽しんでもらいたいと、大好きなケンタロウさんの本を借りる。サプライズでいきなりステーキ弁当を作ったらとても喜んでくれて嬉しかった。うちは男しかいないし、キャラ弁とか彩りより断然こっちの「肉！！」が喜ばれると思う。少し昔の本だけど探して買いたいな。

ドーンと元気弁当―食べざかり、伸びざかりに

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレ不思議な力を持つ小学４年生の男の子(ぼく)。彼の幼馴染である優しく聡明な女の子(ふみ)が、気紛れな悪意に巻き込まれ心を壊されてしまう。読むのが辛くなる場面が多かった。正義とはなんだろうと考えさせられるが作中にある通り、正解は人の数だけあるのだろう。自分でコントロールできないほど辛い局面にあるとき、救ってくれるのはきっと大切な人の存在である。ぼくとふみは互いがその存在であり、ふみに不思議な力が働かなかったことが、またぼくを立ち上がらせてくれるだろう。ぼくの深い勇気に感涙した。

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫つ 28-6)

が「ナイス！」と言っています。

(浅い読書歴ではあるが)これまで読んできた本の中で最も静かで穏やかで、美しい日本語で書かれた本だった。家庭も故郷も持たない還暦世代の登場人物たちが訪れるフィクションのふるさと。そこで子どもたちを迎える母のあたたかさに頑なでいられる人は恐らくいないだろう。ストーリーよりも語彙の豊かさに感嘆した。自分がいつも表現しきれずにいるもどかしい気持ちは全てキチンとした単語で存在するのだと思い知らされた。「東の空にいくらか円いを欠いた満月がかかっていた」という文章がとても好みで心に残った。

が「ナイス！」と言っています。

自分のことも他人のことも考え過ぎてこんがらがってしまい、様々な本を読んで辿り着いた１冊。各章は簡潔かつ的を射た見出しで始まり、ユーモアを交えながらも4頁にスッキリとまとまっていて説得力がある。問題に対し誰かの解決例に当てはめて即断させ、当人の気持ちが置き去りになる様子を見て何かおかしいと感じていた。どんなペースでも自分或いは相手の内から生じてくるものを信じて待たないと、結局は堂々巡りになるのだろう。状況により待つことはとても難しいが、忘れずにいるよう心掛ける。生涯大切にしたい１冊。

こころの処方箋 (新潮文庫)

河合隼雄

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。