正義感は持っていた方がいいけれども、なんでもかんでも『是非』を問い、白黒をつけることに執着しすぎると、どうしようもないことで心を悩ませてしまう。世の中には元々絶対的な『白』や絶対的な『黒』だと言いきれるものは少ない。 人は悪を懲らしめ、善に従うべきだけれども、『善』や『悪』に執着しすぎてそればかり口にすると、少しの悪すら見過ごせなくなり、独りよがりになってしまい、さらに世の中の規則すべて自分基準で作り直したいと思うようになる。そう思えば思うほど世の中に失望してしまう。

正義感は持っていた方がいいけれども、なんでもかんでも『是非』を問い、白黒をつけることに執着しすぎると、どうしようもないことで心を悩ませてしまう。世の中には元々絶対的な『白』や絶対的な『黒』だと言いきれるものは少ない。 人は悪を懲らしめ、善に従うべきだけれども、『善』や『悪』に執着しすぎてそればかり口にすると、少しの悪すら見過ごせなくなり、独りよがりになってしまい、さらに世の中の規則すべて自分基準で作り直したいと思うようになる。そう思えば思うほど世の中に失望してしまう。

｢そもそもなにが公平で、なにが平等だと思いますか？世の中で、誰かにとっての公平は、他の誰かの不公平の上に成り立っています。生計が苦しい人にとって、平等とは他の人と同じくらい腹いっぱい食べられて暖かい服を着られること。それができたら、次は他の人と同じように尊厳を持って生きられることに変わります。それが成し遂げられたら、今度は自分が他人より格上だと勘違いして、とにかく人よりいいものを手に入れないと気が済まないようになります。それが死ぬまでエスカレートしていくから、きりなんてないんですよ｣