獄中十八年 (講談社文芸文庫) >>本書で面白いのは、本土の人間がいかに差別を平然としているかを書いている。例えば琉球の中学教員に赴任してくるのは本土からで「のちに講談社の社長となった野間清治だった。野間は私が中学1年の時の漢文の先生だったが、漢文などはほとんど教えない。…しかも彼は、遊郭を宿舎とし、毎日そこから酔っぱらって出勤した。…収入はひと月40円か50円と言ったはずで、遊郭に泊っても、一か月十円位で済んだ時だから、楽にやっていける。だからかれのような人間にとっては、琉球はたしかに天国であったろう。
しかし、我々にとっては、地獄であった。」 野間清治が講談社社長という事もあるのだろうが、本土では称賛される一方の素顔を差別を受けていた側はつぶさに見ていたということだろう。礼賛例を貼っておく。 https://x.gd/8DYnV
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます