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2025年12月の読書メーターまとめ

読書メーターJr.
読んだ本
12
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2779ページ
感想・レビュー
11
ナイス
58ナイス
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2025年12月に読んだ本
12

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

読書メーターJr.
陰鬱な内容が延々と続くものだと思ってた。実際は予想以上にポジティブ。そう感じたのは、作品にユーモアや発見があり、なにより筆者が極限状況の中でも、人間を観察しようとする研究者としての姿勢を失わずにいたから。本人の楽観的な性質もあるだろうし、生き延びるために仮初の好奇心を働かせざるを得なかったのかもしれない。その結果として、凄惨な収容所の描写と釣り合うほどの勇気を俺に与えてくれたように思う。生と死が背中合わせの日々を生き抜く人間の姿を、リアルに、包み隠さず記録したパワフルな人間讃歌であり、知性と洞察の結実。
が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
11

読書メーターJr.
ネタバレメルソーは自分の死を目前に、かつて殺した男と熱い友情で結ばれていると感じる。ロマンチストもいきすぎると滑稽で、それもまた良い。タイトルにもあるくらいだから、自分も、自分の幸福というものについて考えた。そういう機会になっただけで、この本に満足した。内容は全然入ってこなかった。詩的な情景描写の間に、時々、深い洞察がある。異邦人はバランスがよかった。これは少し偏っている。濃いカミュを体験した。
が「ナイス!」と言っています。
読書メーターJr.
人と関わらず擦れてた頃の自分が蘇り、恥ずかしくてたまらない。でも、捻くれてるのに真っ直ぐで、傲慢だけど繊細で、自意識とロマンとプライドが矛盾のまま空回りする姿が、無茶苦茶ではあるけど、それが生きるという行為の根幹にあるような気がして、すごく普遍的なものに思えて、こんなこと言ったら俺はまだ地下室の住人だと思われるかもしれないけれど、(もうこの前置きが、なによりの証左であるし)俺はこの人間を心から愛せる。巻き込まれたり、責任は負いたくないので、面白く感じられる距離から見守りたい。
読書メーターJr.
2025/12/18 05:25

どちらにせよ中途半端な人間なら、大胆に行動している方が面白い。極端、過剰、激熱

読書メーターJr.
2025/12/29 17:13

本読みまくって、偏った知識を身につけて体系化もできず、バカが賢くなったつもりで知識をひけちらかしてコイツ笑 って思われるのも悪くない。

が「ナイス!」と言っています。
読書メーターJr.
ネタバレ転落。緻密な構成と巧みな言葉で最後まで独白。まず己が罰を受け、次に罰を与える側になる。自分を罰し、その罰を我々へと転換させる。こうすることで、目の前の相手に罪の意識を持たせる。するとクレマンスを中心に、罪の輪が広がっていく。彼は自分が真ん中にいないと気が済まないんじゃないか。そもそも自分語りという形式も自己中心的。ただ、クレマンスの語りはその傲慢さをエンターテイメントに変えるだけの力を持っている。当たり前だけど、魅了する力がないと、周りから自己中心的であることは許されない。その事実は辛く、同時に励みになる
読書メーターJr.
ネタバレ自然に動いていたキャラクターやほの暗い空気感を終盤で作為的に操り、複合的に絡ませ、一番の盛り上がりを見せる。このギミックが、うねうねと曖昧なままに駆動し続けた物語をある種わかりやすい型にはめてなにかを貫く一本の矢に変えたように思えた。そして、一度はその矢においていかれたのに、なぜかまた追いついていて、最後は一体となってゴール。巷で言われている通り、本当に構成がすごいんだ。一人称が連なるところは演劇みたいだった。だけど全体を通して演劇ではできない部分がある。これは紛れもなく読書でのみ体験できる作品か。
が「ナイス!」と言っています。
読書メーターJr.
陰鬱な内容が延々と続くものだと思ってた。実際は予想以上にポジティブ。そう感じたのは、作品にユーモアや発見があり、なにより筆者が極限状況の中でも、人間を観察しようとする研究者としての姿勢を失わずにいたから。本人の楽観的な性質もあるだろうし、生き延びるために仮初の好奇心を働かせざるを得なかったのかもしれない。その結果として、凄惨な収容所の描写と釣り合うほどの勇気を俺に与えてくれたように思う。生と死が背中合わせの日々を生き抜く人間の姿を、リアルに、包み隠さず記録したパワフルな人間讃歌であり、知性と洞察の結実。
が「ナイス!」と言っています。
読書メーターJr.
スケール的に人間がこの宇宙で得られる情報は限られているのだから、宇宙の始まりや宇宙の外側を解明しようとするのは極めて難しい挑戦だ。最後に書かれていた、十分に賢いプランクトンの話でそれがよくわかった。こういうたとえ話がもう少しあったらもっと楽しく読めたんだろうけど、与えられたものばかりで満たすな、自分で考えろってことかな。人間原理に関しては、この本で哲学っぽいって言われているように物理学以外にも応用できたり、すでにされているかもと思った。他の分野でその構造を見出して、大発見した科学者くらいふんぞり返りたい。
読書メーターJr.
異類婚姻譚。この物語には忍者がいるな。読者の興味をそっと惹きつけ、それでいて読者に気づかれない。人の無意識を操る忍者だ。彼は何気ない日常の中に、まきびしを散りばめていく。俺は2種類のまきびしを見つけた。ひとつは踏むと、ツボ押しのようにじんわり気持ちがよくなるもの。これがただの主婦の日常を読ませ続ける力になってる。もうひとつは、鈍い痛みを残すまきびし。軽く飛び上がるような痛みが、俺に跳躍の練習をさせる。ある瞬間、そのまきびしの鋭さが急に増し、それまで意識していなかった傷跡にぴたりと突き刺さる。そこで俺は大き
読書メーターJr.
2025/12/05 21:41

く跳ね上がり、前例のない景色を目の当たりにする。すべてが作者の思惑通りに進んでいるみたいだ。でも、なんでだろう。作り物めいた不自然さは感じない。この物語は、作者の研ぎ澄まされたバランス感覚が先に立ち、そこに最小限の調整が加えられたんだ。ここでようやく気づいた。作者の平衡感覚を具現化したような存在、それが忍者なんだと。まきびしを置く手さばきのような精巧なリズムが積み重ねられ、まだ誰も成立させていなかった奇妙な旋律が生まれた。異類婚姻譚だ。

が「ナイス!」と言っています。
読書メーターJr.
動物化の話とか、とにかく引用が多く、お得感がある。色んな哲学書を読んだ気分になれた。少し早い哲学の福袋でした。難しい言葉の後には必ず具体例と比喩があってわかりやすい。 Xとかサイバースペースばっか見てると、情報量が多すぎて深い自己分析まで行き届かないと指摘しているこの本自体も内容が濃すぎていい意味で情報量が多い。Xが脂身だとしたら、この本は赤身って感じ。まずこの本を自分に落とし込むのに時間がかかりそうで自己理解が少し遠のいた。そんな皮肉めいた一冊。「自分が思い通りにできない自分と手を組め」って言葉がよい。
読書メーターJr.
2025/12/04 20:18

自己分析はすでに始まっていた。この本をどう捉えるか、どう読んだか意識すること、それが、まず初めの私を取り戻す方法。

が「ナイス!」と言っています。
読書メーターJr.
全作品を読んでからまた手に取りたい。既読作品の説明は、自分の中にある作品の像をより具体的にした。たとえば、異邦人。ムルソーが非決定な態度を貫いて不条理に反抗しているという考えが新鮮だった。制度や慣行に人間が生かされているという不条理への反抗としての「どうでもいい」。自分が働きたくないのは怠けやわがままもあるが、それに加えて、労働の不条理を認めていないことが大きい。だけど、認めてないのだとしたら、その時点で意識してしまっており、それが不条理をよりそれらしくたらしめている。だから非決定的な態度はいいなと思った
読書メーターJr.
陽子や中性子よりも小さい未知の粒子が発見された時、その粒子は3つ以上ないとされていた。物理学者が読んでいたある小説内で奇妙な鳥が「クオーク、クオーク、クオーク」と3回鳴いている記述があり、3という個数と繋がりがあるということで、その粒子はクォークと名付けられた。科学と文学という一見縁がなさそうなジャンルが結ばれたロマンあるエピソード。名前の由来にまつわる話は面白い。もひとつ。素粒子は何種類かあり、それらは全て太さのないヒモで、揺れ方の違いで分類できるって言ってるのが超ひも理論。常識を覆されて今気持ちがいい
読書メーターJr.
2025/12/02 19:19

心理や体の中の揺らぎなども網羅的にまとめてあり嬉しい。ゆらぎに信仰心が芽生えた。よく習慣は大事だと言うけれど、それは、完全に同じことをし続けるよりも、幅を決め、その間におさまるように、ある揺らぎをコントロールするのがいいと感覚的に思った。造形物にも揺らぎの側面がある。一般的な階段はカクカクして直線だけで作られている。人はゆらぎを抱える生物がゆえに、完全に一定な直線への憧れを美と捉えることもあるんじゃないか。逆に曲線からゆらぎを見出し、そこへの同化を美と捉える人もいるだろう。

読書メーターJr.
2025/12/02 19:21

季節もまた同じように、移ろう(=揺らぐ)から美しいと感じるんじゃないか?揺らぎはどこにでもいる。

読書メーターJr.
ネタバレ「自閉者は「心がない人」のように扱われ、その固定観念に苦しめられ、心が壊れてしまっている可能性が高い。そういう意味では、「心はない」と言えるのかもしれない」この皮肉いいね。内容自体はネガティブな方に働いたプラシーボ効果。逆に心があるように扱われたら、共感力高まったりして。壊すほどのパワーが真逆に働くと、それは創造とかいうものになりそう。暗示すごい。「自分は⚪︎だ」と毎日唱えることって、「⚪︎になる」と常に意識しているのと似ている。鮮明に将来像をイメージすると夢が叶うって話、あれも一種の暗示だったのかも。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/06(1827日経過)
記録初日
2020/05/10(2068日経過)
読んだ本
541冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
137222ページ(1日平均66ページ)
感想・レビュー
405件(投稿率74.9%)
本棚
1棚
年齢
27歳
自己紹介

https://filmarks.com/users/medetaiyastu

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