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水木 しげる(4)大泉 実成(2)ミシェル・ウエルベック(2)比嘉 健二(1)泉 鏡花,ホノジロトヲジ(1)川名 晋史(1)山田太一(1)角田 光代(1)水木しげる(1)プロスペル・メリメ(1)26%水木 しげる13%大泉 実成13%ミシェル・ウエルベッ…6%比嘉 健二6%泉 鏡花,ホノジロト…6%川名 晋史6%山田太一6%角田 光代6%水木しげる6%プロスペル・メリメ著者グラフ上位10名
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最近の感想・レビュー

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おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレ柴崎友香の『あらゆることは今起こる (シリーズケアをひらく)』を読んだら、彼女が他人となかなか共有できない「日常」についてこの小説に書いたといっていたので興味を持って読んでみたのだが、全然わからなかったな。出だしの3ページくらい面白かったが、あとはつまらなかった。柴崎友香というひと、嫌いだと思う。受け身の暴力のようなものと、不遜さを感じた。世間から軽んじられていると感じていて、それに怒っていないと言いながら、実は怒っているような。不遜さは、
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

後半に段々畑で夕陽を眺める夫婦をバスから一瞬目にする時、その幸せを私は理解できないだろうと書いているところだけど、理解できないということも理解できていないだろう、と読んでいて思った。戦争について書いていて、私には私が思ったことそのままを書く力がある、と思って書いており、そうすれば魔法のようにそこに真実が生まれるという驕りがあり、だがそうではないと言いたい。自販機の中に入りたい自分を説明する妄想シーンだけは良かった

03/25 16:24
0255文字
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレ圧倒的シスターフッド!!アツいやん!!!アツいって!!!!超えちゃってる!!!!そのシスターフッド千年の時超えちゃってる!!!!!ヒットラーとか全然ダメ。全然バカ。世界中で王朝が編ませてきた数々の歴史書も甘い。そのうち誰も読まなくなる。権力も権威も歴史を超えない。千年の時を超える本物の王国は、人に愛されなければ、築けない。清少納言が自分の愛した華を永遠にしようと誓った時、その答えが笑わせること、他愛のなさだと読んだ時、俺の中で芸術の真実がスパークしてこの本のアツさは臨界を超えた。
0255文字
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレ終わりに近づくにつれて、なんかその展開適当?なんか投げやりになってね?いきなり雑?無理やりのハッピーエンド感演出系??とか思ってたらまさかの叙述トリック〜!とはね。何もかもわかってるやつ、地の文を書いてるやつ、それは作者じゃなくて死んだ出来のいい兄貴澄生だった?いつから?まーそれはそれとして、この本で一番最高の1行って弟と付き合ってる食堂のおばちゃんがいう「行けるとこまで、行ってみよっか」だろ。笑ったわ、しかしこのセリフこそ恋愛の真骨頂。いつかこんなセリフが吐ける大人になりたいもんだわ、山田詠美の人生経験
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

んだけど、でも同時にやっぱ親として愛され続けてる。兄と違って愛されていない「おれ」が見る母親の姿。「シンクに寄り掛かって納得したように頷く義母の姿がおれの目に入る。そこには、自分の中にある慈悲深さを意識した人に特有の尊大な顔がある。それは、どこか卑しく、それ故に美しさを引き立てる。届きそうで届かない憧れが、子供だったおれを刺す。おれも、また、一番大切だった人の記憶を改竄したことがない。」切ねえ。理性がその醜さを伝え、魂がその愛を伝える。そして俺もそんな表情したことある気がするって、どきっとする。

03/01 22:27
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

それにしても冒頭の祖母の「人生よ、私を楽しませてくれてありがとう」と最後の霊になってる兄貴の「もう少しだけ、このまま楽しませてはくれないか、人生たちよ」の対比ってキマッた〜!みたいな感じ出してるけど、なんかずれてね?別にそこでなんも深まってなくね?う〜んどういうことなんだろ。とりあえず、表題はこの兄貴のセリフだったんだなって、読み終わると分かる。まあ最初と最後の「人生」の対比の妙味も、そのうち俺も死んだらわかんのかな。

03/01 22:30
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0255文字
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレ二人の人間がワクチン陰謀論にハマるまでを、その出生からたどってここまで丁寧に書いたのかという驚き。けれど、読んでいるとたしかにワクチンが安全だということを自分は感覚でしか(この人の言うことは信用できると言う形)でしか理解していないし、その機序にまで到って完全に理解してるわけじゃない、最近おれが禿げたのってワクチンのせいでは!?とかいう気分にも読んでいるうちに一瞬なったりする。その今までまったく「別の世界の人間」として心のシャッターを下ろしていた人たちの側の心の動きを追体験できるのがこの小説のいいところだと
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

味なんだろう?誰かわかりますか?それは真実が何か見極められない世の中、それどころか真実と思い込んだことで他人が死ぬこともある世の中、そこでは英雄であることを誰もが諦めるということ。ノアになることを諦めるということ。方舟を燃やす勇気が必要だということ?飛馬と不三子と園子が血の繋がっていない三人家族となって、迫り来る大洪水の中、方舟に乗せるための猫を、真偽不明の情報に従って探しにいく場面。飛馬から不三子、不三子から園子、園子から猫へと英雄にならなくてもいい、最小距離の「助けたい」と言う気持ちが連なって、空き家

02/28 19:52
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

へと向かっていくこのシーン。その意味が分かるようで分からない、そしてそこに確かに何かがある気がする。

02/28 19:53
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0255文字
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレキモい小説だな〜。病室で隣り合った女性と衝立でかくしたまま音声エッチをしたのが縁で、その女性と情事を重ねるようになるんだけど、その人がだんだん若返っていくという。最後はロリコン展開に。主人公がなぜか予知夢の幻覚を見たり、外国語が突然喋れるようにあんたりするのも、べつにだからどうというわけでもなく不思議なことの一環ということでしかない。何か意外なことが起きるでもなく、ベンジャミンバトンよろしくそのまま消えていく老女。どんどん若くなっていく美女と定期的にやるっていうのが究極の男の万能感、自由、つまり空を飛ぶ夢
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

なんでしょうか?25歳と付き合い続けるレオナルド・ディカプリオみたいな?このどうしようもない小説がでも、あの素晴らしい「異人たちとの夏」に繋がっていくのかぁ。

02/21 17:12
0255文字
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレ水野しずさんがお勧めしていた文章で気になって読んでみたが、非常うううううにおもしろかった。まず最初に著者のダニへの分解が語られ、「環世界」における要素、知覚とか作用とかが語られるんだけど、それは専門知識がなくてもパズルのように理解できるピタゴラスイッチ的な気持ちよさを秘めている。表面的には生物が機械か意志をもつ主体かという話をしているんだけど、主体という概念の奥に何か、ものすごく拡がりを持ち、しかもコペルニクス的に世界の把握が変わりそうな予感が満
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

「自然という主体なのである。」という締めにしびれたね。自然なんだというところと、自然は主体(システムではない)なんだというところ。これは謎がなにかが明かされないまま進んでいくサスペンス小説で、最後に「実はこの小説で探していた謎、それは自然だったのです」というユクスキュルの自然への畏敬と愛の宣言で終わる。 あと解説読んだら、ドイツ語をどう訳すかで環境じゃないんだよな〜と「環世界」という言葉を作ったとあってよくぞいい言葉作ったなと、人が「いい環境を」と口にする時じつはそれは「いい環世界」を意味しているというの

02/07 13:53
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

も目ウロコだった。つまりいい環境というのはその人の持つ環世界によって違う訳だ。神宮外苑の木を切って再開発するのが「いい」環世界の人もいれば切ってんじゃねーよと思う環世界の人もいる。だから主体同士のすり合わせが重要になる。ほかにも「解発」とか「作用トーン」とか初見でなんとなくわかる言葉がこの本は多くて、きっと訳者の人のグッジョブだったんだろうなあ、などと思った。

02/07 13:56
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0255文字
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレADHDの時間感覚が書いてあるということで興味を持って呼んでみたが、俺もコンサータ飲んでみたいな…。診断受けてみようかな…。でもコンサータとか怖いな…。コンサータの効能は「脳にメガネをかける感じに近い」というのはおもしろいわかりやすい表現だった。柴崎さんが見るという悪夢、起きて服を着て出掛けて、それが夢で、また立ち上がって服を着て、それも夢で、いつまで経っても起きられないという悪夢は一時俺もよくみていて本当に嫌だった(実行機能の困難)。
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

とかあるんだろうか。余談コーナーに「先日、とある文学賞の二次会で先輩の作家が受賞者の若い作家に向けて「小説の肝をつかんでいる。どういうことかというと、言葉が自分の外にあるとわかっている」とスピーチされていて、そうやんなあとしみじみ思った。自分の外にある言葉を探し続けるのだ。」と書いてあって、なんだよそれ!どういうことだよ!と思ったが数十ページ先に自著『きょうのできごと』の解説で、同じ時間を複数人の視点から描いたり、同じ場所を複数の時代のできごとに重ねて描いたりすると書いていて、そういうことかなぁと思った

01/17 14:38
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

りした。いや違うわ、その後ろの部分「一人のシンプルな視点と語りでは世界の複雑さを表せないし、客観的な三人称も存在しないと思っている。世界を描くには、「ある私」を通した世界の感触を複数積み重ねるしかないし、複数積み重ねたその間から響いてくる声が小説なのだと思う」ってところ、つまり小説で使われる言葉はその言葉が指す意味の外側のために存在してるってこと。ってわけかぁと思った。いやそうでもなくて、ただ新しい言葉を採掘セーやその都度、その採掘シャベルを変えるために別の魂や時代を都度設定するってことか。

01/17 14:44
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0255文字
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム
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ネタバレおもしろかったな〜。タイ旅行に行く途中の電車の中で読み始めて、タイで読み終わった。母親が大林宣彦の映画版が好きで、その原作ということで読んでみた。母親はいつも「あの片岡鶴太郎と秋吉久美子の感じが、うちの父ちゃんと母ちゃんにそっくりなのよ」と言っていた。母親は実の母親を高校生の時に亡くしているから、夏に両親の亡霊に会いに行くこの映画はすごく沁みるんだと思う。しかし、ただ両親に会って、でもやっぱり永遠一緒にいられないよねっていう話にすればいいのに、自殺した女の亡霊はなぜ必要だったんだろう。
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

それって自分もたまに、俺の両親はまだ生きてるけど、そんなことやってる気がする。ああこのこと覚えておこうとか、これを父との思い出にしとこうとか。ケイと久しぶりに男女の関係になって、妻との関係性、こっそり両親に会いにいく時のうしろめたさを思い出すのもなんかわかる。でも全てが消えていくことを前にした時、すべては瑣末なことなんだよな。それなのにいつもうまくできないんだよなおれたちは。わかっていても、いつも両親に思いきり甘えたり、女に隠し事なく全てを打ち明けながら、

01/16 18:24
おちム ✌(ꃪꄳꃪ) ちゃム

自分の心と相手の心と正しさの羅針盤を混ぜ合わせて、その先へ進むことに失敗する。いっつもなんでうまくできないんだと思って、でもやっぱり最後は「もうなんにもいうな」で、「あんたをね、自慢に思ってるよ」で、ありがとうなんだ。このすき焼きやって浅草の今半本店らしい。いつか両親招待して、異人たちとの夏ごっこしてみたいな。

01/16 18:24
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0255文字

読んだ本
169

読んでる本
6

読みたい本
30

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/02/02(3710日経過)
記録初日
2006/01/07(7023日経過)
読んだ本
169冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
49327ページ(1日平均7ページ)
感想・レビュー
149件(投稿率88.2%)
本棚
0棚
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