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2025年1月の読書メーターまとめ

こばやしこばやし
読んだ本
3
読んだページ
480ページ
感想・レビュー
3
ナイス
40ナイス

2025年1月に読んだ本
3

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

こばやしこばやし
実兄の死を突然知らされる。関係性が悪かった著者は家族として、後処理に巻き込まれる。ページ数も短く描写も簡潔だが、遺体との面会やアパートの後片付けの辺りまで、生身の人間の死を如実に感じる。後半で小学生の遺児との面会や引き取りがあり、和やかな雰囲気に救われた。理知的でユーモラスな著者であるが、今回の騒動では動揺が大きかったのか、ちぐはぐな言動が見られた。プライドと欲望、そして現実。一人の男性の末期としては惨めなものであったかも知れないが、親の務めを果たそうとする矜持は十分に感じた。遺児に幸多からん。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
3

こばやしこばやし
実兄の死を突然知らされる。関係性が悪かった著者は家族として、後処理に巻き込まれる。ページ数も短く描写も簡潔だが、遺体との面会やアパートの後片付けの辺りまで、生身の人間の死を如実に感じる。後半で小学生の遺児との面会や引き取りがあり、和やかな雰囲気に救われた。理知的でユーモラスな著者であるが、今回の騒動では動揺が大きかったのか、ちぐはぐな言動が見られた。プライドと欲望、そして現実。一人の男性の末期としては惨めなものであったかも知れないが、親の務めを果たそうとする矜持は十分に感じた。遺児に幸多からん。
が「ナイス!」と言っています。
こばやしこばやし
不思議な世界。ミヒャエル・エンデの『モモ』の悪と対立する構図がオマージュされているのだが、全ての登場人物に意地悪なキャラクターがいない。なんなら、人は良さそう。固定化された人間関係が、突発的なコントや漫才、萬歳、にわかのようなもので破壊され、新しい人間関係が泡沫のように浮上する。リアリティと次元の異なるノスタルジーや、演じることの揺らぎや奥行きに惹かれる作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
こばやしこばやし
人から薦められていたが、手に取る機会がなかった。米国ケニオン・カレッジの卒業式で講演されたスピーチ。巻末の解説によるとYouTubeに講演がアップロードされているようだが、本書と内容が少し異なるとのこと。リベラルアーツとは何か?2つの寓話を起点に語りかける。我々が日常生活を営む中で心煩わされる、あらゆる些事。大志を抱いて卒業する若人に、死まで訪う退屈な繰り返しを自覚させ、カレッジで学んだリベラルアーツの真価を語りかける。思考のデフォルトから距離をおいて、何を中心に据えるか選択する。優しい語り口が愛おしい。
こばやしこばやし
2025/01/09 01:55

自死を選択せざるを得なかった著者だからこそ、そこに至るまで生きることを信じて、デフォルトからの自由と思考することの苦難が偲ばれる。年齢や置かれた状況によって、受取り方は異なるだろうが、今の自分自身には良く響く。より良く生きることについて、示唆を与え続けてくれることを期待したい。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/14(1495日経過)
記録初日
2021/01/03(1506日経過)
読んだ本
275冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
74683ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
272件(投稿率98.9%)
本棚
5棚
血液型
B型
自己紹介

夜よりも朝読書の方が良さそうですね

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