1からはじめる、というとまっさらな白紙を前にして途方に暮れる、そんな心許ないイメージを持つ人が多いのではないだろうか。確かに今まで自分が培ったものが役に立たない世界は恐ろしい。しかし本当に自分は「培った」と言えるものを身につけているのだろうか？それは今でも役に立つものなのだろうか？　自分を見つめ直し、周りを観察し、素直に今の自分に足りていないものを認める。意固地さを捨てて自分の成長を楽しむことでやっと始められる、ということでしょうか。柔らかい精神論です。

1からはじめる、というとまっさらな白紙を前にして途方に暮れる、そんな心許ないイメージを持つ人が多いのではないだろうか。確かに今まで自分が培ったものが役に立たない世界は恐ろしい。しかし本当に自分は「培った」と言えるものを身につけているのだろうか？それは今でも役に立つものなのだろうか？　自分を見つめ直し、周りを観察し、素直に今の自分に足りていないものを認める。意固地さを捨てて自分の成長を楽しむことでやっと始められる、ということでしょうか。柔らかい精神論です。

"レトロ建築物×イケメンちょい旅"という今っぽさを詰め込んだ物語。脚本家さんなだけあって、ドラマのようなイメージが読む人の脳内に浮かんでくるような描写です。私も古い建物は好きでつい写真を撮ったりするものですが、「看板建築」というジャンルは知らなかった。古い建物を残すのって大変なんだな。

戦いを生業としている棋士と、戦いを避けがちな性格の哲学者による対談。二人の性質がやりとりにそのまま表れているところが面白い。二人は正反対だなと思うところもあれど、対話や批判的精神の応酬、議論の積み重ねによって高め合うことを強く求めているところは共通している。それはまさに哲学することだ。最近の風潮である”人を傷つけない”、優しさというより甘さにまみれたコミュニケーションには哲学のかけらもない、と思う。共感だけでは文化は衰退していくのだ。