長らく読みたいと思いつつ、古本屋でも1-2年はずっと高値で逡巡してたのがついに手頃な値段で手に入った！とはいいつつ、中々ページが進まなかったのだけど、最後自分が胃腸炎か何かで救急車で運ばれたことをきっかけに、一気に読み進めることができた。健康でいること、５体満足でいられることがどれだけ恵まれていることなのか。本当にその渦中にいる時には全く意識をしないことが、健康でない時は欲しくて欲しくてたまらない。健康でいる時の悩みなんて全て吹っ飛ぶくらいに、まずは健康でいさせてください、と神にすがる気持ちになる。

上下巻合わせてかなり時間を要したけど、読み切れてよかった！本当に面白かった！新田次郎の大ファンになりそう。なぜ山に登るのか、悲しい終わり方だったけど2巻分かけて問いかけられ、主人公の生き方を見ながら答えを探していく過程が楽しい。加藤文太郎の一貫した生き方がカッコ良い。私ももっとストイックに山に向き合い、自分に向き合い、孤独に慣れようと思った。

長らく読みたいと思いつつ、古本屋でも1-2年はずっと高値で逡巡してたのがついに手頃な値段で手に入った！とはいいつつ、中々ページが進まなかったのだけど、最後自分が胃腸炎か何かで救急車で運ばれたことをきっかけに、一気に読み進めることができた。健康でいること、５体満足でいられることがどれだけ恵まれていることなのか。本当にその渦中にいる時には全く意識をしないことが、健康でない時は欲しくて欲しくてたまらない。健康でいる時の悩みなんて全て吹っ飛ぶくらいに、まずは健康でいさせてください、と神にすがる気持ちになる。

最近読んだ本の中で一番心揺さぶられたかもしれない。新田次郎の本の中でも比較的有名で映画化もしている。実話を元にした内容でありながら、真実ではないものも混じっていると賛否はあるよう。ただ、山と人間をメインで描きながら組織論に対する批判を織り交ぜた内容は、100年以上前の出来事でありながら非常に身近で、恐怖心を煽られた。頭が悪い人たちがリーダーであり続けること、リーダーになるべき人が潰される、同調を強いられるのはいつの時代も同じだ。

燕〜常念岳、安達太良山、穂高、上高地、去年行こうと思ったら山道が一部封鎖されてて行けなかった五竜岳、、これまで行ったことがある山が沢山出てきて一つ一つ山の思い出を振り返りながら読み進める。1巻目の山女日記に比べてより充実感のある読了。これからの人生で山に行けないこともあるかもしれないけど、いつまでも山はそこにある。焦らず一生かけて楽しみたい。