父親の遺稿を探しながら何を遺されたのか考えるお話。ストーリーは割といつもの杉井光節ですが、ミステリとはちょっと違う形の読者への挑戦状。わかってみれば「紙の本ならでは」も納得ですが、杉井光さんもこういうのやりたかったんだなーと。

細かい所は置いといて星々を馬車で駆けるお話。行き当たりばったりな部分は多いものの、ネタの豊富さが楽しい短編集。本の星あたりは住んでもよいのでは。

ヤクザやサイコパスな人とやりつつ、風邪引きイベントや映画を満喫するお話。フキ、サクラペアの所でリコリスの通常営業が見られたのがうれしい。あとフルーツ大福おいしそう。

レイと因幡さんと社長の謎に迫るお話。シリーズ完結という事で、いつもの世界廻りついでに謎解きなども。100巻くらい続けてほしい気持ちもあるけど、そういう事なら仕方ない。思えば2巻にもいろいろ散りばめられていたような。

異世界や平行世界と出会い、騙しながらも救っていくお話。1巻ほど突拍子のない世界はないものの、レイの底知れない実力が光ります。微妙に匂わせてきてるのがメインストーリーか。

童話の各キャラクター達がそれぞれの信念をもとにやらかすお話。ゲームと繋がるでもなく童話スタートなので単純にダークファンタジーとして読んでもよし。この中ではドロシーと三匹の子豚が生き生きとしてて良いですね。狂気チックとはいえ。

父親の遺稿を探しながら何を遺されたのか考えるお話。ストーリーは割といつもの杉井光節ですが、ミステリとはちょっと違う形の読者への挑戦状。わかってみれば「紙の本ならでは」も納得ですが、杉井光さんもこういうのやりたかったんだなーと。

ハルヒテイストに初詣したり七不思議を考えたり土産話を聞いたりするお話。短編集と言いたいところが、鶴屋さんの話が大長編過ぎてちょっとそれは。ハルヒが憂鬱そうなところは全くなく、安心してみていられるのはヨシ。

見失ってしまった自分を探したり探されたりするお話。思春期症候群的には「またか」と思うけれど、この手の悩みが現代ならではという事か。しかし咲太くん、ついに北海道まで。

弁護士らがイチャコラしてる間に女騎士ライジングなお話。イチャコラも普段通りで楽しいんですが、堕ちに堕ちていた女騎士さん側が大転換期を迎えたことに感無量。女騎士さんを取り巻くあれやこれやは、これがしたかったのかと。

本が、図書館が、ワルツさんが大好きな人々のお話。世界観な部分は1巻のワルツさん話がピークで、2巻はまた人間ドラマに戻った感じ。名脇役のサトミさん、タンゴくんのお話がなかなかニクい演出。

少し未来で図書館の本が大好きな司書さんのお話。紙の本が人に何をもたらすかという各短編も面白かったですが、それを語る未来なエッセンス、少しずつ分かる世界観にドはまりしました。

真相を明かしながらも優しい噓に包まれるお話。占い師業も大変だなという各事件の顛末はともかく、前巻はオリハシ妹に感心しましたが、今巻はオリハシ姉に戦慄するラスト。聡明だけど不器用なのだと思うべきなのか悩む……。

「機械に触るな」なお話。久しぶりに読んでもこれが戯言シリーズだとはっきり思い出せる雰囲気。すごく……西尾維新です……。当時の登場人物を思い起こさせる部分もありつつも、何もかもをぶっ飛ばす解決編に笑いを堪えることができない。

これで地獄が足りなかったかと悩む作者の純愛感やいかに。というお話。地獄だったのは白雪と魔子の二人で、主人公にできることは何もなかったのが象徴的。ゲスくても地獄だろうが、誠実でも地獄なんだなと。

白雪姫と魔女とどちらの王子様「だった」のか？というお話。記憶喪失スタートで自称恋人２人との出会い。主人公ですら分からない秘密の関係と、都合の良い記憶に弄ばれて、期待通りの展開が素敵。