この小説を読み始めて、すぐに「あーすごい作品を読んでいるな」と感じた。コンゴ、アメリカ、日本で本来交わるはずのない面々が命をかけて挑む難題は、まさに異次元的ノンストップアクションで先が気になって仕方がなかった。途中、残酷なシーンもあったがミステリーのような伏線回収もあり、全体を通してとても楽しめた作品であった。

万城目学さんの長編小説。大阪国とは奇想天外な設定。でも万城目さんにかかると、なんていうか？いいんじゃない！と読み進められるから不思議だ。この作品には豊臣家にまつわる、いにしえの大阪の男たちの熱い思いがあふれている。笑いあり感動あり、そしてアイスモナカがとても食べたくなる小説だった。

町田そのこさんの連作短編集。第1話からエピローグに至る素晴らしい構成に驚かされる。私は他の作品にも見られる町田さんの作中に隠される、後に判明するバトンタッチ的な仕掛けが大好きである。各章に登場する人たちの生きづらさの先にあるもの、幸せの考え方、それぞれが愛おしく優しい感動作であった。

この小説を読み始めて、すぐに「あーすごい作品を読んでいるな」と感じた。コンゴ、アメリカ、日本で本来交わるはずのない面々が命をかけて挑む難題は、まさに異次元的ノンストップアクションで先が気になって仕方がなかった。途中、残酷なシーンもあったがミステリーのような伏線回収もあり、全体を通してとても楽しめた作品であった。