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2025年11月の読書メーターまとめ

すばる
読んだ本
5
読んだページ
1978ページ
感想・レビュー
5
ナイス
76ナイス
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2025年11月に読んだ本
5

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

すばる
読んだのは早川書房旧版(1999年発行第36刷)。最初の出会いの場面の設定から興味を惹かれた。犯していないはずの妻殺しの容疑でしけ判決を受けた主人公スコットのために南米から駆けつけてくれた親友が、損得抜きの働きで「幻の女」にまつわる証言を探す。しかしつかみかけたと思った証言が直後にするりと逃げてしまう展開が続く。どうなることから思ったところで、劇場のチラシ収集という突飛なアイデアで「幻の女」に辿りつく。ようやく死刑判決が覆りスコットが」助かるのかと思ったらとんでもないどんでん返し。まさに名作だと感じた。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
5

すばる
上巻と違って、スムーズに読めた。主人公セイディが執拗にこだわって、解決を目論みた70年も前の男児失踪事件の謎が二転三転化しながらも、少しづつ明らかになっていくプロセスは面白い。最後の収斂の仕方は、まさかそんな・・・というものだが、「長く埋もれていた家族の秘密を巧緻なプロットで読ませるゴシックロマン風ミステリ作家」という訳者あとがきの表現がピッタリである。ストーリーの大筋は分かりやすいものの、細部が非常に入り組んでいて、丁寧に読み進めないと最初はなかなか理解しにくい構成に感じられた。別作品も読んでみたい。
が「ナイス!」と言っています。
すばる
「読んでおきたい海外ミステリ小説45選」から。時間軸を超えて物語が展開する上、登場人物が時代を超えて出てくるので、かなり読みにくかった。また、150ページあたりまでは状況描写のみで、何がミステリなのかも分かりにくい。ようやくエヴェダイン一家の末弟セオの失踪事件かポイントだとわかり、そこからは面白く読むことができた。個人的には丁寧な描写かもしれないが、冗長に感じられる部分がかなりある印象。アリスが、姉デボラを訪問。お互いの秘密が明かされる一歩手前で上巻は終わり。下巻が楽しみになった。
が「ナイス!」と言っています。
すばる
アイスランドの作家アーナルデュル・インドリダソンの作品。「読んでおきたい海外ミステリ小説45選」から。本作品が作家の出世作。アイスランド警察の捜査官エーレンデュルが主人公で、住宅街で発見された撲殺された老人ホルベルクを巡る犯人捜しだが、被害者の過去が少しずつ暴かれ、さまざまな関係者との意外なつながりが浮かび上がってきて、話がどんどん複雑化していく。レイプを扱った内容でもあるが、女性サイドが被る精神的な被害の大きさから判断すると、日本では性犯罪に対する量刑が軽すぎるように思う。そんな思いも起こさせてくれる。
が「ナイス!」と言っています。
すばる
読んだのは早川書房旧版(1999年発行第36刷)。最初の出会いの場面の設定から興味を惹かれた。犯していないはずの妻殺しの容疑でしけ判決を受けた主人公スコットのために南米から駆けつけてくれた親友が、損得抜きの働きで「幻の女」にまつわる証言を探す。しかしつかみかけたと思った証言が直後にするりと逃げてしまう展開が続く。どうなることから思ったところで、劇場のチラシ収集という突飛なアイデアで「幻の女」に辿りつく。ようやく死刑判決が覆りスコットが」助かるのかと思ったらとんでもないどんでん返し。まさに名作だと感じた。
が「ナイス!」と言っています。
すばる
解説によると「ホームズとワトソンを念頭に置いてコンビ探偵で、クリティばりの心理トリックも武器とする、あくまでフェアプレイを念頭に置いた謎解き小説」ということらしい。少し長い小説だが、作者自身がワトソン役を担いつつ、警察顧問のホーソーンといがみ合いながら話が進むところが面白い。殺人事件を巡るトリック自体は、外形からはなかなか解けないようなもので、しかし、サイコパスなら現実にも犯しそうに思えるもの。リアリティがある印象だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/02/20(1769日経過)
記録初日
2015/07/01(3830日経過)
読んだ本
1402冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
474403ページ(1日平均123ページ)
感想・レビュー
284件(投稿率20.3%)
本棚
7棚
性別
現住所
兵庫県
外部サイト
自己紹介

哲学・思想、科学(特に宇宙、素粒子等の物理学)、小説(純文学・ミステリ)が中心。ミステリに関しては、自己中心的なコメントに不快感を禁じ得ないので、コメントしないようにお願いします。

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