すんごいものを読んでしまったという印象。登場人物のいずれかに必ず、自分に似た誰か、そうでなければ自分の知っている誰かに似た誰か、が見つかるだろうよ。いろいろ書きたいことがボンボコ沸いてでてくるけどまとまらないのでもういいや。これくらいにしといてやる。

久しぶりのサリンジャー。ナインストーリーズ以来だな、と読み進めた。え、めちゃくちゃつまんなくないかこれ。よもやそんなことはあるまいなと、ページを繰っていくがなんつうことかどんどんよもってっちゃうのだ。「ンアー？」と読了後呟いて、すぐさま再読。やべえ、やっぱつまんねえぞこれ！とコーフンしてたらなんだか楽しくなってきちゃった。解説書いるなあこれ。

面白いけどすぐに感想を書けるような本じゃないな。ゆっくり読み直すぜ。

つい先日、ふとした思いつきで他愛ない懸賞論文にヒイヒイ言いながら応募したのだけれど「あ、おれは絶対受賞しないわ。おれのアレは研究になってないもの」とこの本を読み終わってすぐに気づくことができました。同時に読んでる安部KOBOの「死に急ぐ鯨たち」ともオーバーラップするところがある感じがして、交互に読んだり読まなかったりしています。

不勉強だから作者の名前くらいしか知らなかった。んで、一読して「?????」で終わって、解説読んで、すぐに再読。すると「??」とハテナが3つくらい消えた。なるほど、たしかにありそうで書けそうでいて、なかなかありえないし書けない小説だぞ。感心した。見事なもんだぜ。そしてついでに「この話、おもしろいか？」とも思っちゃったぞっての！ジャンジャン！

すんごいものを読んでしまったという印象。登場人物のいずれかに必ず、自分に似た誰か、そうでなければ自分の知っている誰かに似た誰か、が見つかるだろうよ。いろいろ書きたいことがボンボコ沸いてでてくるけどまとまらないのでもういいや。これくらいにしといてやる。