出来たて和菓子のようにじんわり温かいお話。子供の頃、茶道をやっていて好きになった上生菓子。また食べたいなぁ。奥深い和菓子の意味に想いを馳せながらゆっくり味わいたい。

武者小路実篤を初めて読んだ。こういうものが読みたかったんだと叫びそうになった。真理先生の講義を聴くことで中の登場人物とともに読者の心も透明にし、自ずと元気に心地よくさせてくれる。まさしく人間の生きる道とは、真理の追求であると私も日々噛み締めて思うところである。どのキャラクターも皆各々の道に対して謙虚で邁進しようとの心意気がまた見ていて気持ちがいい。また若い衆の恋愛模様もストーリーを爽やかに彩りを与えていて、筆者の思想のみならず小説としての面白さも味わえる。

出来たて和菓子のようにじんわり温かいお話。子供の頃、茶道をやっていて好きになった上生菓子。また食べたいなぁ。奥深い和菓子の意味に想いを馳せながらゆっくり味わいたい。