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2024年10月の読書メーターまとめ

ミヤ
読んだ本
3
読んだページ
643ページ
感想・レビュー
3
ナイス
86ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • σ.μ.

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ミヤ
障害者福祉的な道徳的作品ではなく、むしろ露悪的でさえあって、それに忌避感を覚える人もいるだろうが私はむしろ清々しささえあった。メディアが形成した障害者は皆心が清いなどという押し付けがましいステレオタイプなイメージはむしろ理解から遠のいている気がしてしょうがない。そんな本作の主人公の境遇はなかなか特殊であるがまさにそんな視点に立てるのは小説作品の面白いところだと感じる。しかしそんな境遇もいわゆる健常者とも紙一重であり、その境界は最後に曖昧にされる。そんなラストは妙な切なさがあって読後感は独特だった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

ミヤ
障害者福祉的な道徳的作品ではなく、むしろ露悪的でさえあって、それに忌避感を覚える人もいるだろうが私はむしろ清々しささえあった。メディアが形成した障害者は皆心が清いなどという押し付けがましいステレオタイプなイメージはむしろ理解から遠のいている気がしてしょうがない。そんな本作の主人公の境遇はなかなか特殊であるがまさにそんな視点に立てるのは小説作品の面白いところだと感じる。しかしそんな境遇もいわゆる健常者とも紙一重であり、その境界は最後に曖昧にされる。そんなラストは妙な切なさがあって読後感は独特だった。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤ
ポールオースターの自伝的作品。著者独特の世界に引き込まれ振り回され、決して読みやすいという印象はないが、とても引き込まれる。前半は彼の父の死から辿るような幼年期からの父の記憶。著者に共感するというよりは彼の父親の不可思議さ、奇妙さが深く突き刺さるようだった。安易に想像し得る累計的な家庭ではなく、かといってドラマチックにペシミスティックな父親でもない、それでもうまく父親をするようにはできていなかった。でもそんな家庭はきっと少なくはないのだと思う。だからこそピノキオとジェペットの示唆は今作に深い印象を与える。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤ
美しい村は初読でした。両作とも作者の経験が反映されており、時系列的には美しい村にて妻となる絵描きの少女と出会うということになり、風立ちぬへと続いていく…といく。とはいえ両作はアプローチの仕方がまるで違い、その差異も楽しい。少女との出会いやその初心な心の通わせ方はいじらしくもほほえましい。どこか空回りする滑稽さもあり、風立ちぬの息を呑むようなドラマチックさはそこにはない。また、特徴的なのは自然の美しさとそれが想起させる感情の圧倒的な描写だが、それも受ける印象がまるで違くて面白い。やはり風立ちぬは切ない…。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/04/04(1332日経過)
記録初日
2021/04/04(1332日経過)
読んだ本
485冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
134625ページ(1日平均101ページ)
感想・レビュー
481件(投稿率99.2%)
本棚
0棚
性別
年齢
35歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
東京都
自己紹介

好きな小説家はレイモンドカーヴァーです。

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