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2025年11月の読書メーターまとめ

ミヤ
読んだ本
5
読んだページ
1736ページ
感想・レビュー
5
ナイス
56ナイス
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2025年11月に読んだ本
5

2025年11月のお気に入られ登録
1

  • あにこ

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ミヤ
ネタバレタイトルから察するにスランプに陥ったホームズが何かのきっかけで再起し、物語内で提示された謎を解決し、そこにカタルシスが生じる、予定調和的(悪い意味合いでなく)な大衆向けエンタメ小説なんだろうなぁと思いながら読んでいたら後半で見事にその予測は裏切られる。ミステリーとはまた違う方向に物語は舵を切っていくのでそれを許容できるか否かは読む人によるだろう。物語という構造のメタ的解体であり、象徴として世間に知られたキャラクターに対して作者なりに付与した内省であり、突き詰めれば存在とは何かという問いかけも読み取れる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
5

ミヤ
不条理なデスゲームに巻き込まれる女生徒たち。生徒それぞれにフォーカスされた悩みはどこか類型的ではあるが、その類型的と思える悩みこそが共感を引き起こすのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤ
その分野に明るくないので読んでみるまでタイトルの意味するところは分からなかったが、読んでみるとなるほどバリ山行。成熟され尽くしそれゆえに鬱屈とした現代社会とどこまでもプリミティブでシンプルに生と死を感じられるバリ山行との対比。悩める社会人の希求する開放への欲求と自然礼賛によって本当に大切なものを見つける…となればわかりやすくて希望も持てるが現実はスパッと割り切れるものでもなく、現代を生きる人々はどこまでも街の生活に依存している。それでももがくように妻鹿さんを探す主人公は果たして彼に追いつけるのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤ
新ハムレットは原作を大きく逸脱することもなく、太宰なりのエッセンスが加えられている。どこか滑稽な演劇のシーンが印象的だがコメディに振り切ったわけでもなく、原作と付かず離れずなアウトラインを辿る本作を書いた意図というものを私は読み取ることが出来なかった。ただハムレットの内省的な部分がよりメンヘラ気質に拡大しているのは太宰ならではの視点のようにも思える。表題作よりはむしろ『乞食学生』が面白かった。どこかやけっぱちな登場人物の奇妙な紐帯は本人たちは真面目だからこそ一流のコメディとなっていて、痛々しくも切ない。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤ
徹頭徹尾閉塞感に包まれており、読んでいるこちらも息苦しさを覚えるような小説。海外での暮らしや結婚、妻の出産を経て人の親となり…と人生のイベントをこなしていく過程で自分や取り巻く世界の規模と範囲と限界を知って、目新しい感動もそれに応え得る感性も衰えた中年の悲哀のようなものを感じられる。そしてその悲哀は結句即物的な価値観の象徴としてお金というわかりやすい形に捉われる人々によって更に加速していく。どこを向いても救いのない泥濘のような苦しみには過激さもないがそれ故に明瞭な救いももたらされないのではないだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
ミヤ
ネタバレタイトルから察するにスランプに陥ったホームズが何かのきっかけで再起し、物語内で提示された謎を解決し、そこにカタルシスが生じる、予定調和的(悪い意味合いでなく)な大衆向けエンタメ小説なんだろうなぁと思いながら読んでいたら後半で見事にその予測は裏切られる。ミステリーとはまた違う方向に物語は舵を切っていくのでそれを許容できるか否かは読む人によるだろう。物語という構造のメタ的解体であり、象徴として世間に知られたキャラクターに対して作者なりに付与した内省であり、突き詰めれば存在とは何かという問いかけも読み取れる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/04/04(1715日経過)
記録初日
2021/04/04(1715日経過)
読んだ本
567冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
162562ページ(1日平均94ページ)
感想・レビュー
555件(投稿率97.9%)
本棚
0棚
性別
年齢
36歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
東京都
自己紹介

好きな小説家はレイモンドカーヴァーです。

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