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2024年3月の読書メーターまとめ

じゅむろりん
読んだ本
7
読んだページ
2411ページ
感想・レビュー
7
ナイス
226ナイス

2024年3月に読んだ本
7

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 碓氷優佳💓

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

じゅむろりん
元夫から脅された花岡靖子は思わず自宅玄関で首を絞めて殺害してしまう。アパートの隣人である高校数学教師は犯行直後にやってきて、彼女を救うために指南をする。同級生であり天才と認め合った湯川は、彼の仕掛けを見破れるか?花岡親娘の罪を隠し通せるか?という素晴らしい設定。「献身」の真の意味がわかった時、このトリックと湯川の心境と事件の着地点の複雑さに愕然とし、同時に東野圭吾氏の凄さがわかった。完全犯罪を許してはいけないが、こんな物凄い計画は初めてです。ガリレオシリーズ初の長編は読み応え十分でした。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

じゅむろりん

自販機の足元がグレーチングの側溝のときに限って小銭を落とすじゅむろりん2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:2074ページ ナイス数:160ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/124041/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
7

じゅむろりん
北森氏の得意分野である明治を舞台にしたミステリの連作短編。安楽椅子探偵にベルツ、松山から上京してきた少年葛城冬馬に盛り上げキャラの市川歌之氶を調査員として、明治開闢期の混乱で起こったであろう事件を解決していく。史実と当時の世相を織り交ぜて展開するストーリーは、気を衒わずにすんなり読み物として入ってくる心地よさを感じます。長編遺稿となった、「曉英」とのリンクもあるみたいなので、そちらも楽しみです。
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じゅむろりん
次年度も新人研修を担当することになったので、手に取った本書。学生時代をコロナ禍で過ごした彼らに、これから社会人としてどう生きていけばよいかを示唆する名著でした。言われてみれば当たり前のことですが、それを実行しているか自身を振り返ることもできます。他人のせいにしない、自由と放縦を区別できる大人になる、やり方(doing)ではなく、あり方(being)、即戦力(体•技)+成長力(心)が現場力、など中堅やベテランにも読ませたいトピックが満載。著者が同世代と知ってびっくり。自分も頑張らんば。もっと成長せんばね。
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じゅむろりん
現代日本の最底辺で生きる人々が、ちょっと上で生きている悪人に蹂躙され搾取されている様を、暴力と皮肉と小粋なジョークを絡めて編み出された短編集。リスペクトしているであろう様々な実在の人々を、冗談がすぎる名前やセリフでギャグに換えるセンスには感心してしまいます。マドンナたちのララ◯◯の替え歌や「ヲタポリス」のアイドル曲やコールは、平山氏がノリノリで歌いながら考えてますよね。絶対。唯一無二の非道なストーリーですが、どれも微かな希望や正気に戻った時の触れ合いが効いていて、油断した心にグッサリ刺さります。
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じゅむろりん
漱石を敬愛する内科医栗原一止が、信州安曇野の大学病院で奮闘するヒューマンドラマ。急患引きの強さは変わらず、薄給身分に合わない八面六臂の激務。今回新たな清涼剤となった娘の小春の存在はとても大きい。患者達も、理不尽な病魔と闘っている。若くして膵癌で息を引き取った女性の家族からの手紙は、油断してた当方の感情を的確に揺さぶった。風景描写、言葉少ない中に味のある人々。そしてユーモアと皮肉混じりの一止の言動は、句読点どこに自分の心に確実に引っ掛かる名文です。良い読書時間となりました。
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じゅむろりん
1998年に刊行された作品を復刻したジュブナイルもの。しかし少年少女が読み進めた先に待ち受ける真相は、夢も希望もない。「その頃はやった唄」という歌の歌詞になぞらえた殺人が繰り広げられた写真家中道勇一郎の家族。次男省一の視点で家族が一人ずつ死んでいく様が語られるが、今ひとつ感情が見えない。当時の児童生徒は、これを読んでどんな読書感想文を書いたのか、とっても気になる。小章題も「五月五日は子どもの死」と、エッジ効きすぎで思わず苦笑いものです。小学生にはトラウマ間違いなしの衝撃作です。
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じゅむろりん
元夫から脅された花岡靖子は思わず自宅玄関で首を絞めて殺害してしまう。アパートの隣人である高校数学教師は犯行直後にやってきて、彼女を救うために指南をする。同級生であり天才と認め合った湯川は、彼の仕掛けを見破れるか?花岡親娘の罪を隠し通せるか?という素晴らしい設定。「献身」の真の意味がわかった時、このトリックと湯川の心境と事件の着地点の複雑さに愕然とし、同時に東野圭吾氏の凄さがわかった。完全犯罪を許してはいけないが、こんな物凄い計画は初めてです。ガリレオシリーズ初の長編は読み応え十分でした。
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じゅむろりん
コザの英雄オンちゃんが基地から持ち去った「予定にない戦果」に胸打たれました。レイ、グスク、ヤマコだけでなくアメリカも本土もそれを追いかけ、やがて沖縄は絶望の中に沈められていく。本土の人間には計り知れない沖縄の歴史と米軍との軋轢。テレビ番組では「ナンクルナイサ」のイメージが先行してしまうのですが、秘めた思いと受け継がれている魂には畏敬の念を持たざるをえません。海の青さと人の温かさ。その裏で慟哭と嗚咽にも疲れた人々が守ってきた「宝」は不可侵のもの。今も続く基地問題に胸がざわつきます。良い読書体験でした。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/07/28(4683日経過)
記録初日
2010/07/16(5060日経過)
読んだ本
883冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
307012ページ(1日平均60ページ)
感想・レビュー
821件(投稿率93.0%)
本棚
14棚
性別
年齢
51歳
血液型
B型
自己紹介

【2022年1月4日更新】
九州在住のじゅむろりんです。主にミステリを読みます。好きな作家さんはたくさんいますが、偏らないよう気をつけています。今年も新たな作家さんを開拓予定です。文庫派で、読みたい新作が出ても文庫化されるまでじっと待ちます。一昨年蔵書の文庫を500冊、近隣の中学校に寄付して本棚がスッキリしたのに、また増えてきました、、、。

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