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2025年2月の読書メーターまとめ

碧
読んだ本
5
読んだページ
1562ページ
感想・レビュー
5
ナイス
48ナイス

2025年2月に読んだ本
5

2025年2月のお気に入られ登録
1

  • Yuya

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

碧
一行目から惹きつけられる。汚れた言葉も短いセンテンスの重なりのなかで光り、現実感と重みを保ったまま爽やかに表現される。高校生活の短い期間。学校で一緒に過ごす友達は欲しいけど、ハツは幼く相手に配慮できない。他人とうまくやるための小さな欺瞞も許せない。にな川は現実の人間よりアイドルに興味がある。オタクな心情は無理だがハツの忙しない寂しさはわかる。ハツが少しあなどっている部活の顧問、先輩たち。幼馴染の絹代。狡さと善良さ。ハツを主人公の目線で描きながら本当は周りもハツを理解しているとわかりドキッとする。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
5

碧
面白いのに地に足がついた文章。隠された事柄がフィクションの仮面から透けて見える。はじまりは平穏な少年時代の仲間たちとの話。でも心の底に沈み普段意識しない、否、見ないようにしている澱が深層から掻き立てられる。力を伴わない言葉は正しくてもあまりに無力。もがいて追いつめられ、生殺与奪権を握られる。この本は起爆装置となれるのか?パンとサーカスに満足する私たちはかつてと同じ運命をたどるのか。今ウクライナのこの状況の中で読むのは臨場感がありすぎる。
が「ナイス!」と言っています。
碧
建国から共和制ローマについての巻。マキアヴェリ(ローマ史論)、モンテスキュー(ローマ人盛衰原因論)、ギボン(ローマ帝国衰亡史)、モムゼン(ローマの歴史)などの興味もひいたローマ。ローマは一日にして成らずと言われる素晴らしさを楽しみにしていた。ところが表紙にもなっているローマの宿敵カルタゴのハンニバルが生き生きと描かれ、ローマについてはちょっと物足りない。作者は色とりどりの玉石が尽きない等と言うが、それは読者が読んで持つべき感想で、困難だと思うがわかる範囲で具体的な事柄をもっと記載して欲しかった。
が「ナイス!」と言っています。
碧
一行目から惹きつけられる。汚れた言葉も短いセンテンスの重なりのなかで光り、現実感と重みを保ったまま爽やかに表現される。高校生活の短い期間。学校で一緒に過ごす友達は欲しいけど、ハツは幼く相手に配慮できない。他人とうまくやるための小さな欺瞞も許せない。にな川は現実の人間よりアイドルに興味がある。オタクな心情は無理だがハツの忙しない寂しさはわかる。ハツが少しあなどっている部活の顧問、先輩たち。幼馴染の絹代。狡さと善良さ。ハツを主人公の目線で描きながら本当は周りもハツを理解しているとわかりドキッとする。
が「ナイス!」と言っています。
碧
沖縄を舞台にした短編集。家畜を養い孫を気遣う善良な老夫婦が、戦争に穏やかな日常を奪われ祖先の墓に逃げ込む「亀甲墓」。飢えた顔見知りに作物を盗まれ、敵の砲弾に命も奪われる老人。悲しすぎて読みきれない。でも残酷なのに、素朴な優しさ、清冽さが心に残るのはなぜだろう。一転「カクテル・パーティー」は面白い。戦勝国と敗戦国の力関係、それぞれの思惑、感情が複雑に絡み合う。日本人は被害者であると同時に加害者であるとも提示され、考えさせられる。でも少し煽られる感じもする。身を屈めてでも生き延びることが重要ではないか。
が「ナイス!」と言っています。
碧
ラテン語を読み書きなんてだいそれたことは望んでいない。でもラテン語は欧米言語の源であり、歴史、地域に深く関わる。ときどき目にするなじみのあるラテン語は、ああ、そこから来ていたのかと心を揺り動かす。この本は、それも大切なのだろうけど動詞の変化とか発音、文法などより、言葉の成り立ち、歴史などを読んで楽しく教えてくれる。以前オーストリア人にオーストラリアでは…と話しかけ、オーストリア!と言い直されたことがあるが、このふたつの国名が離れているのになんで似ているのかなんてことまで書いてあり驚き、うれしかった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/05/09(1412日経過)
記録初日
2021/05/08(1413日経過)
読んだ本
140冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
45816ページ(1日平均32ページ)
感想・レビュー
140件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

あたたかいナイスをありがとうございます。
偏らずいい本を読みたい、どんな本を読んだか覚えておきたくて書き留めています。

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