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2024年6月の読書メーターまとめ

のらくろ
読んだ本
13
読んだページ
4511ページ
感想・レビュー
13
ナイス
159ナイス

2024年6月に読んだ本
13

2024年6月のお気に入られ登録
1

  • やま

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のらくろ
サスペンス系以外の東野圭吾を読むのは初。日常生活に潜むファンタジー要素を中心に展開される心温まる話だった。親族関係がやや複雑で整理しながら読んだ。はじめは嫌な印象の人も玲斗の成長を通して違った側面が見え、小さなわだかまりや問題が一つずつ良い方向へと流れていき、物語の結末に終着したときは胸いっぱいになった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
13

のらくろ
本屋にて、まず可愛い表紙が目にとまり、タイトルを見て「それな〜」と思い、次いで著者と帯を見て「この人のエッセイ!?」となって、即購入。すごくよかった。よすぎて一気に読むのが勿体ないと思うのに、読むのをやめられなくて、あっという間に読み終わってしまった。読み切ってしまった…と寂しくなったけど、それ以上に満足感で気持ちが満たされて、ケーキみたいなエッセイだった。ただ本は食べ物と違って何度でも読めるのがありがたいところで、お気に入りのエピソードには付箋をつけたので、しんどくなった時に読み返そうと思う。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
センス、ひいては芸術というものの楽しみ方を考える本。すごくよかった。小さい頃から漫画、映画、アニメ、ゲーム、小説…とフィクションの世界に浸り続けてきたが、改めてセンスがあるとはどういうことなのか考えることで、漠然と感じていた楽しさや快感が論理的に見えてきた。自分が「直感的にイイ!」と思ってきたものたちも、「リズム」や「うねり」に沿って言語化できることに気付き、今後より多角的に作品を楽しむことができ、また楽しめる作品の幅も広がると感じた。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
ある漫画で「オタクはなろうと思ってなるもんじゃない。気づいたらなってんの」なんて名言があるように、当人達からすればある意味呪いや悲劇のような現象だった「オタク」が、今では尊敬の対象となっているという考察は興味深かった。ただ読み進めていくと、「Z世代の意見」として一部の若者の言葉を挙げているが、自分の主張のために過激な意見を作為的に抽出しているような印象を受けた。私は監督で観る映画を選ぶが、そうでない人にそれを押し付ける気はないし、それこそ価値観の違いで済む話では?終盤はブーメラン刺さってるなあと感じた。
のらくろ
2024/06/26 11:26

ゲームメディアについても取り上げているが、どれもこれも浅はかで軽率な考察ばかりなので、疎いジャンルは背伸びして触れなくていいのに…と思ったら、「ゲームの歴史」とかいうデタラメ本出して回収騒動になった著者だった。知った途端に全ての考察が薄っぺらく見えてきた。

が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
サスペンス系以外の東野圭吾を読むのは初。日常生活に潜むファンタジー要素を中心に展開される心温まる話だった。親族関係がやや複雑で整理しながら読んだ。はじめは嫌な印象の人も玲斗の成長を通して違った側面が見え、小さなわだかまりや問題が一つずつ良い方向へと流れていき、物語の結末に終着したときは胸いっぱいになった。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
ルビンの壺が割れたとは打って代わり、そこまで大きなどんでん返しや胸糞要素はない。AIの暴走、名前に「HAL」とあることから、2001年宇宙の旅を彷彿とした。最後の一行が一瞬ゾッともしたが、取りようによってはハッピーエンドとも解釈できるような。前作のオチがあれだったのでもっと凄惨な結末を予想して身構えてたが、思いのほか平和に、感動系で終わって拍子抜けはした。まあ、これはこれでいいと思った。
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のらくろ
プログラマー主体の話が多く楽しく読めた。ゲーム好きとしては主題の「国家を作った男」と「夢・を・殺す」が特に良い。コミュニケーションが苦手な人達がプログラムを通して人と関わり、悩み、苦しむ姿が好きなのかもしれない(語弊がありそうだが)「全員が、化け物であると同時に、これ以上なく人間でもあった。」の一文がこのなんとも言えないもどかしさを表現してくれている。最後の話はオチが蛇足で尻すぼみに終わってしまった印象。医療従事者としては点滴自己抜針の描写に「ウワアア!クソジジイ!」と拒否反応が出てしまった。
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のらくろ
最後の最後まで騙された。キツい描写が多くてォァ〜ってなりながら読んだ。章毎に聖書が引用されているのも、オチを見て納得。確かに聖書に描かれている内容って、現代の倫理観からすれば終わってるようなモノが多い。オチ分かってから読み返すとまた色んな発見があって楽しそうだが、内容が内容なだけに中々キツイ。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
タイトルとヘタウマなイラストに惹かれて。猫にまつわるエッセイ。あまりクリティカルシンキングで読むのではなく、そういう解釈があってもいいなあと、肩の力を抜く箸休め的読書にいい。猫界隈は姑が如く色々と厳しいので、批判もありそうと思ったらやはりあとがきで触れられていた。言葉のあやと言えばそれまでだが、誤飲について飼い主が気をつけるべき習性としては一理あるので、一概にそんなことない!とは言えない。猫がなに考えてるのかは正直分からんが、この小さなふわふわ達に生かされている人間畜生として、彼らから色々学ぼうと思った。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
映画の方も面白くて好きだが、映像化にあたり派手さ重視で変更された映画版とは違い、こちらの結末は従来の伊坂作品らしい雰囲気で締められている。七尾の存在によりゆるいギャグ補正もかかっていてクスッとなりながら読みつつ、静かに悪と対峙していく展開はページをめくる手が止まらなかった。やはり王子の回想が印象に残る部分が多い。「その判断がとても重要で、正解がはっきりしない、答えにくいものほど、人間は同調しやすい」と語られるシーンは、例の某炭酸飲料のタイアップMV騒動の問題に通じるものを感じ、タイムリーだなあと思った。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
本屋でタイトルとジャケットに惹かれて。割れるんかい!?と思って帯を見たらどんでん返しがすごいと大絶賛されており、迷わず買った。面白すぎてあっという間に読めた。短いボリュームだが、いい映画を一本見終わったような満足感。はじめから所々不穏で、終盤では一気に加速する。読み終わってからタイトルを見るとなるほどなぁと思い、センスに脱帽。次の作品も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
ほっこり温まる食にまつわるエッセイ集。読書や映画もいいが、やはり日常的に一番身近にある文化は「食」なのだと改めて思う。「一筋の梅の香り」で語られた、「何かを本当に知ることは、一つ一つ時間がかかる。」という言葉が一番印象的だった。この本を読みながら寝落ちして、朝の4時半に鳥達の鳴き声で目が覚め、こんな早い時間からこんなに沢山の鳥たちが鳴いているんだと気付いた時、この言葉が一番に浮かんで、何故か泣きそうになった。しんどい小説を読んだ後だからか、尚更心に染み渡った。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
タイトルからしてしんどい内容なんだろうなあと思ったが想像以上で、真実の母親や架の女友達などクソ女の描写があんまりにもしんどくて読んでて苦痛な時間が長かったが、最後は綺麗にたたんでくれてよかった。誰もが身に覚えのありそうな痛いところを抉りまくっていると思う。その手の経験は常に罪悪感とセットの記憶しかないが、今にして思えば罪悪感を持つことすら傲慢に思えるようなことを、自分も散々やってきた。とにかく読んでる間は古傷を抉られるような苦痛で死にそうだったが、救いのある終わり方をしてくれて本当によかった。
が「ナイス!」と言っています。
のらくろ
ネタバレ無限ループの傑作。小説の醍醐味は他人の経験を追体験できるところにあるが、この本はそこを逆手にとってかなりとんでもない構造の展開になっている。首をはねられないために千夜物語を語り継いだというシャハラザードの魔術とも呪いとも言える「千夜一夜物語」が各所で現れ、この難解な展開を導いてくれる。それは物語の鍵であり、自分が今どこにいるのか認識するためのコンパスであり、また物語の根幹となる謎そのものでもある。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/01/27(5639日経過)
記録初日
2008/01/13(6019日経過)
読んだ本
284冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
84724ページ(1日平均14ページ)
感想・レビュー
76件(投稿率26.8%)
本棚
0棚
性別
年齢
33歳
外部サイト
URL/ブログ
https://guritenblog.blog.fc2.com/
自己紹介

SF、ホラー、ミステリー、哲学、物理、宇宙
ラノベからノンフィクションまで色々と

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