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2024年10月の読書メーターまとめ

ゴリラ爺
読んだ本
15
読んだページ
3284ページ
感想・レビュー
12
ナイス
52ナイス

2024年10月に読んだ本
15

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゴリラ爺
中盤の自己語り含め終始なぜこんな駄文の連なりが賞を取ったのだろうと不思議だった。作品の出来の良し悪しとは別の要素が絡んでいるのだろう。なお、紙の本を愛好するお文学好きへの嫌悪が嘘偽りのないものだとしたら、受賞作だからという理由でこんな駄作を読んで賞賛している読者はまさにいま自分は馬鹿にされているのだということを自覚した方がいい。この本との適切な向き合い方はもはや読まないことだろう。この作家は初めから優れたものを書こうと思って書いていないので、真摯に向き合う価値を感じなかった。芸として昇華されてない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
12

ゴリラ爺
ザッと目を通した程度だが、少しも「読み解き」など行われていなかった。せいぜい指摘する程度だ。それも音楽マニアが村上作品に挙げられた楽曲=固有名詞に脊髄反射的に反応してオタク語りをしているだけの底の浅い議論に終始している。私は読む価値を感じなかった。
ゴリラ爺
既刊読了。逃亡や敗走をポジティブに読み替えた歴史物。作品を根底から支えていた鎌倉奪還という目的と頼重との絆がピークを迎えた中先代の乱を過ぎてから物語が空洞化して消化試合のような印象が漂う。頼重の死と断髪が重ねられたせいでカタルシスが大きくなりすぎたのが主な要因だと思う。北畠顕家の個性や雫の素性などでどうにか話を盛り立てているが、このままラストまで駆け抜けられるだろうかという不安が拭い去れない。終盤に差し掛かると一気に各郎党に見せ場が与えられ華々しく散らすことでブーストが掛かるのか、纏め方が読めぬ。
ゴリラ爺
2024/10/19 19:44

2024年夏アニメの1番人気は『推しの子』だったらしいが、私は『逃げ若』に軍配を上げたい。軽微な『逃げ若』ロスなので早めに2期を制作してほしい。期を追うごとに時行の全裸逃亡ド変態稚児ぶりも増していくはずなので。あと推しの亜也子の見せ場をもう少し作ってください。

が「ナイス!」と言っています。
ゴリラ爺
再読。ある意味であまりにも愚直な散文的試み。ドラマ性やロマンの胡散臭さを告発するようなアンチロマンだが、現在となっては古めかしさすら感じるその文学性がもはや鼻に付くという批難は充分、通用するだろう。刷られ、製本され、値札を付けて書店に並べられた時点で、これは書かれた物であると同時に読み物でもあるのだから。なおこの小説の試みは作中で明言されている。「ぼくはきみに手紙を書き、きみはそれを読んで、敏感にあることを感じとったんだ。ぼくがきみに伝えようとしていることをひとつも書いていないということを。
ゴリラ爺
2024/10/13 11:36

なぜなら、ぼくがきみに伝えようとしていたことは本当はたった一こと〈愛しています〉とかそんな単純で馬鹿気た言葉でよかったはずなのに、ぼくは、それを伝えるためにもっともっと何百倍、何千倍の言葉を必要としたんだ。そして書くということは、そういうことだった。真実から遠ざかるようにしてしか真実に近づく手だてがないかのように、もうきみとは関係なく、きみと呼ばれるきみではないきみの彼方の何もないどこにもない場所に向って、ぼくは書いた」思い返せば著者のデビュー作の『愛の生活』もこのような試みだったような気がする。

が「ナイス!」と言っています。
ゴリラ爺
双極性障害の概説書。マニーからバイポールに至る歴史等も簡単に書かれている。これは翻訳書ならではの解説だ。メランコリーが語源的に黒胆汁から来ていて、恐らくはメラニンと語源を同じくするのだろうと知れた。本書では遺伝性疾患ではない(ただし病状の進展には遺伝的要因がある)と書かれている、医者によって見解が異なる問題のようだ。自殺は別として寿命が短くなるらしい。最終章に病跡学的な記述がある。それによれば「健常者と比較して芸術家とりわけ詩人たちに双極性障害の頻度がより高いことは確証されたように思われる」
ゴリラ爺
著者がブログで回答してきた100程の質問と回答を載せた双極性障害の解説本。かなりボリューミー且つ具体的な質問に答えているのでおすすめ。「双極症を抱える自分を好きになってくれる人はいる?」という質問に対する回答が「いまの自分に適した恋愛をする、もしくはしない」で、いよわさんの『きゅうくらりん』を思い出してしまった。遺伝のリスクや結婚によるストレスがメリットを上回る研究結果なども載っていて、ある意味では容赦のない本だが、その分、真実をきちんと伝えてくれている印象がある。
ゴリラ爺
中盤の自己語り含め終始なぜこんな駄文の連なりが賞を取ったのだろうと不思議だった。作品の出来の良し悪しとは別の要素が絡んでいるのだろう。なお、紙の本を愛好するお文学好きへの嫌悪が嘘偽りのないものだとしたら、受賞作だからという理由でこんな駄作を読んで賞賛している読者はまさにいま自分は馬鹿にされているのだということを自覚した方がいい。この本との適切な向き合い方はもはや読まないことだろう。この作家は初めから優れたものを書こうと思って書いていないので、真摯に向き合う価値を感じなかった。芸として昇華されてない。
が「ナイス!」と言っています。
ゴリラ爺
混合状態とラピッドサイクラーに要注意。Ⅱ型は抑うつ期が長くなる傾向。ノーチラス会=日本最大の患者団体。秋の日照時間低下に伴う生活リズムの乱れ、睡眠不足がトリガーになりやすい。
ゴリラ爺
シーグラム壁画を中心に前後10年の作品群を纏めた川村記念美術館の本。ロスコに近しかったドリー・アシュトン氏との対談、評伝、3本の論集を含む。「ロスコのスタジオの壁には、1964年の『ニューヨーカー』誌から引き裂いた1枚の漫画が貼ってあった。海辺のテラスで男女が夕日をながめている図だが、その夕日が矩形を重ねたロスコの絵になっていて、下に1行「なんてすばらしいコンテンポラリーな夕暮れ!」とある。このときロスコの絵は漫画にされるほど広く知られていたわけだが、しかしそれはわけのわからない「コンテンポラリー」の
ゴリラ爺
2024/10/09 02:45

代表的画家としてであり、漫画で揶揄したくなるような存在だったということだ。いったいロスコはどういうつもりでこの漫画を壁に貼っていたのだろう」興味深い挿話だ。本書を読みながら結局のところロスコが獲得した宗教性とは初期ユダヤ的な偶像崇拝の厳密な否定への回帰とどう違うのかということを考えさせられた。彼の出自のせいもあって。

ゴリラ爺
現物を観ないことには何も言えない画家のひとりだと思う。美術評論家や専門家達といった要するに実際に描くという行為を淵まで覗いたことのない人間を軽蔑していたことや、川村記念美術館に飾られている壁画の制作経緯を知れた点で良かった。「ロスコは、自分の絵を鑑賞する理想的な距離は45cmだと考えた。この距離でなら鑑賞者はカラーフィールドに引き込まれ、その内なる運動を体験でき、はっきりした境界がないことも分かるし、人間の存在の限界自体を踏み越える自由とともに、理解できないものへの畏れも感じることができる」
ゴリラ爺
2024/10/07 14:20

「ロスコがシーグラム・ビルの仕事を請け負ったのは『あの部屋で食事をするばか者どもの食欲を無くすようなものを描きたかったからだ』」『私は芸術史家も専門家も批評家もみんな大嫌いだし、信用もしていない。奴らは芸術を食い物にする寄生虫どもだ。奴らの書いたものは役に立たないばかりか人を惑わせもする。奴らが芸術家や芸術について語ることで傾聴に値することなど何もない』こんな作品を描いた人間がブルジョワを嫌悪しないはずがないだろうと思っていたので、さもありなんという感想。

ゴリラ爺
既刊読了。「ささやかに充実した退屈な日常」を目指す著者のニューヨーク生活。4巻はコロナ禍による政治と飼い始めた猫の話が多いが、それ以外は日常の様々な発見が絶妙に力の抜けた塩梅で描かれていて面白かった。特に好きなのは126話。不機嫌だった著者が温和な夫に「英語は日本語よりつまらない、興味を持てない」と八つ当たりしたとき、彼は何も言わず、30分経ってから「それは『僕に興味を持てない』と同じ意味だと思う。とても気分が悪い」と表明して、著者も謝罪し反省するという挿話で、そうだよな、と思った。感動した。
が「ナイス!」と言っています。
ゴリラ爺
割と底の浅い当たり前の見解が垂れ流されているが新書はそういう本だろうという意見もある。「人生が有限であると自覚することは、他者との関係や倫理観にも関係するでしょう。….私たちはいまだに自分たちが不死身であるかのような前提で社会を構築しています。…私たちは皆、自分には実際よりももっと時間があるように考えています。だから自分の有限性を思い出す必要があります」ハイデガー的な。「非効率的に過ごすことが効率を上げるためにベストであるタイミングを心得ているほうが、効率性は上がります。…
ゴリラ爺
2024/10/06 17:11

何もしないほうがずっとスキルを要すると思います。何かをすべきでないタイミングがわかっていることは、たいていの人に欠けている大事なスキルです」

が「ナイス!」と言っています。
ゴリラ爺
コロナ前のNY生活を綴ったエッセイ。NYのポジティブな面しか見られないという点では警戒した方がいいと思う。これだけでNYを知ったつもりになったら危ういのではないか。左派の主張を後押しするような挿話ばかりで、終盤などはヴィーガン(プラントベース)やセクシュアリティについて語りつつ、自分のライターとしての使命は「多様性。いろんな生きかたを見せること」と嘯き、「ははん、これが覚醒というものなのかも」と書いている箇所などは典型的wokismで噴飯物だった。冗談か本気かわからない。もう少し両論併記してほしかった。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/07/01(1249日経過)
記録初日
2020/04/12(1694日経過)
読んだ本
610冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
170547ページ(1日平均100ページ)
感想・レビュー
286件(投稿率46.9%)
本棚
3棚
年齢
44歳
血液型
B型
職業
無職
自己紹介

ヒガシローランドゴリラの末裔として国立遺伝学研究所から血統を保証されています。
※本研究は基盤研究Bです

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