5人の登場人物が、図書室で司書さんに薦められた本を借り、付録をもらって、自分の探していたことに気付いて前を向いていく物語。すてきな言葉がたくさんで心がじんわりし続けてたのと、5つのお話で登場人物が絶妙に絡み合っててとってもおもしろかった。「私が何かを与えているわけではない。そこに書かれた言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけて、その人だけの何かを得るんです」その通りだった。もう一回読んで、今の私に必要なことをしっかり見つめたい。

ひょんなことから占い師になって、悩みを抱える人の背中を押すルイーズ。インチキなように見えもするけれど、本当に大切なのは、真面目に占うのではなく、相手が求めていることを引き出し、受け取り、その人が前に進みやすいように方向付けてあげること。時には、占い(=人に言われたこと)よりも、自分の感じたことも大切にすること。もう少し肩の力抜いたらいいんだなって感じられる作品でした。

神田茜さん「サクラ」、町田そのこさん「フレッシュガム」は私の好きな作風だった。千早茜さん「くろい豆」、田中兆子さん「居酒屋むじな」は、普段読まない作風だったけど面白かった。たまにはこういう本を読んで、色んな作家さんに親しむのもいいな。

一度読み終えてすぐ、二度目。物語の温かい言葉たちをしっかり受け止めたかったから。「食べて寝て元気になること」「やりたいことが見つかるまでは、目の前のことを一生懸命すること」「やりたいことがあるなら、やってみること・人に伝えること」まずは自分の気持ちと向き合うところから。自分の気持ちと向き合うために、本の存在は大きいのかもしれない。また読みたい作品になったな。

5人の登場人物が、図書室で司書さんに薦められた本を借り、付録をもらって、自分の探していたことに気付いて前を向いていく物語。すてきな言葉がたくさんで心がじんわりし続けてたのと、5つのお話で登場人物が絶妙に絡み合っててとってもおもしろかった。「私が何かを与えているわけではない。そこに書かれた言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけて、その人だけの何かを得るんです」その通りだった。もう一回読んで、今の私に必要なことをしっかり見つめたい。