政治家・歴史家ラシード・アッディーンをモンゴル帝国期の時代文脈のなかで捉え直した労作。イラン・イスラーム文化とテュルク・モンゴル王権の緊張関係のなかで育まれたその遺産を捉えようとする姿勢には脱帽。

政治家・歴史家ラシード・アッディーンをモンゴル帝国期の時代文脈のなかで捉え直した労作。イラン・イスラーム文化とテュルク・モンゴル王権の緊張関係のなかで育まれたその遺産を捉えようとする姿勢には脱帽。

アフリカ史を方法論の観点から紹介する入門書。アフリカ研究の進展に合わせて更新されることが期待される。

将軍徳川綱吉を人間として活写した好著。「非科学的な偏執狂」との評は言い当てて妙。

兵農分離を16世紀後半から17世紀にかけての長いスパンで捉えつつ、「百姓身分」内部の階層性を活写している。

中世イスラム史を理解する上で極めて重要な「マムルーク」についての概説書。マムルーク朝史の基本的な流れを押さえてから読みたい。