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2024年11月の読書メーターまとめ

しさあ
読んだ本
7
読んだページ
3348ページ
感想・レビュー
7
ナイス
117ナイス

2024年11月に読んだ本
7

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

しさあ
ネタバレ淡々と、事実のみが綴られる文体が、葛の捜査手法とリンクする。もちろん作者がそう狙って書いているんだろう。読者は、目の前に整然と並べられた事件に関する数々の事実を、葛と同じ視点で見る。それだけに、葛がHOWやWHYを掬い取る手腕の鮮やかさがわかる。だが華々しくはなく、地味でダークな印象。後味も良くはないが、そこが好み。謎解きの問題集のような短編集。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
7

しさあ
怪談かと思い手に取ったが、「おそろし」さはあまり感じなかった。宮部さんらしい江戸の人情もの、そしてファンタジーだと思った。おちかちゃんの成長物語でもあり、(感覚がずれているかもしれないが)読後感はまるでブレイブストーリー。心の安定剤のように、常に携帯したいシリーズになりそう。
が「ナイス!」と言っています。
しさあ
ネタバレ町工場の社長、女子行員、プータローの3人が、それぞれ日常の些細なことをきっかけに、抗えず「最悪」な状況に墜ちていく。悪人ではないのに、もしかすると悪人ではないからこそ、動くほどに蟻地獄のように引きずり込まれどんどん身動きがとれなくなってくる。その様がそれぞれの目線でリアリティをもって迫ってくる。終盤ほんの少しだけ救いがあるところは、どうしようもなくなったまま終わる感じの多い奥田英朗作品の中では逆に珍しいかも。
が「ナイス!」と言っています。
しさあ
ネタバレ淡々と、事実のみが綴られる文体が、葛の捜査手法とリンクする。もちろん作者がそう狙って書いているんだろう。読者は、目の前に整然と並べられた事件に関する数々の事実を、葛と同じ視点で見る。それだけに、葛がHOWやWHYを掬い取る手腕の鮮やかさがわかる。だが華々しくはなく、地味でダークな印象。後味も良くはないが、そこが好み。謎解きの問題集のような短編集。
が「ナイス!」と言っています。
しさあ
ひたすら哀しかった。フィクションとは思えない。多くの犠牲を強いたことも、地方の困窮も事実なんだろう。オリンピックという神輿を担いで、犠牲を問わず発展を遂げた日本人は、お国のためにと盲目的に命を投じた戦時中と同じような精神状態に思える。テロリストではあるが、労働者のために行動を起こした犯人が悪いとは思えない。光が強いほど、影も濃いということを、私たちは忘れてはいけない。
が「ナイス!」と言っています。
しさあ
ネタバレ江戸末期から明治初期の動乱の中で起こる事件。江藤&鹿野コンビが、ホームズ&ワトソンのように名パートナーとなって…といくのかと思いきや、袂を分かち…いや最終的には江藤を守るために動いていたということは、やはり心の奥では友情のような信頼のような、2人を繋ぐものが確かにあったのだろう。幕末×ミステリーが違和感なく読める新ジャンル。
が「ナイス!」と言っています。
しさあ
昭和の、戦後から目まぐるしく発展しようとする東京で、まだ戦後を引きずった下町に起こった誘拐事件。不衛生な下町の臭いや、タバコの煙たさ、列車の椅子の固さ。そういった質感がリアルで、自然とのめり込んでいく。当時も今も、手段は変わっても人の性(さが)は変わらない。ラストが少々尻切れとんぼ感。
が「ナイス!」と言っています。
しさあ
シリーズ3冊目ということを知らずに読んでしまった。紙業界のディープな話は興味深い。装丁も凝っている。内容はそこまで目新しさはなかったかも。シリーズ1冊目が賞をとっているそうなのでそちらを読んでみたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/09/16(1198日経過)
記録初日
2021/09/14(1200日経過)
読んだ本
222冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
74564ページ(1日平均62ページ)
感想・レビュー
215件(投稿率96.8%)
本棚
0棚
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