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2024年4月の読書メーターまとめ

クラウド
読んだ本
11
読んだページ
3707ページ
感想・レビュー
10
ナイス
10ナイス

2024年4月に読んだ本
11

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

クラウド
ネタバレこの本は『「死」とは何か』である。死は良い、でも死は悪い、でもない。 「死」について、倫理学的であったり哲学的な思考実験のようなものを通して吟味していく。 宗教的な観念論や道徳的な感情論も触れられないわけではないが、おそらくそれは論者の主旨とする「死」とはまた違うだろう。 我々にとっての「死」はおそらくは不可避であるし、自殺のような手段もある。病気や事故で早く死にうるし、苦しく長く生きることもある。 そういった「死」について検討し、投げかける。 結論を急ぎ、求めたがる人に、一度休符を与えるような本だ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
10

クラウド
御伽話とSFと戦争と政治をここまで交差させる小説が書けるのは富野しかいないと思わされる。 世界観の重奏は生と社会の構造を感じさせてくれる。 バイストン・ウェルのリビドー的な暴力、戦時中日本の倒錯、現代日本の混迷、あらゆる世界の中でも人は生きている。 ラディカルな物言いをする人物から、未来に希望を抱く若者まで、思想を乗せて躍動する。
が「ナイス!」と言っています。
クラウド
ルソーの生涯と思想をコンパクトかつ丁寧に。 ルソーの人となりも知りたいという人にはおすすめ。 社会契約論や一般意志についてもう少し詳しく知りたいなら別書も併せてあたるべし。
が「ナイス!」と言っています。
クラウド
私としてもそういう傾向はある。心身の疲れやすさ、集中力の削がれやすさ、頭の中の混線などがそれにあたる。 それでもなお、社会においては多数派に合わせることを「当然ながら」要求される。大多数が「当たり前」を押し付けてくるにもかかわらず、自分は通らないというのは理不尽を覚えるのも無理はないとも思う。 折衷案を設けるというのは単純な話ではないが、そうしてみたところで、健常者に多くが合わされることは想像に難くない。
クラウド
ネタバレ時間軸としてはアニメ版のまさに直前をメインとし、終盤から合流する。 紙幅を割かれる内容としては、迫水のホウジョウ建国、ロウリィと金本の活動、エメリス・マキャベルの蜂起である。 大日本帝国の軍国主義体制への批判と、現代国際政治のあり方の非難、民衆側の政治への態度の描写が多くあり、ひとつの政治小説の様相を帯びる。 今巻は視点と時系列が複雑に入り組むが、なかでも権威と武装、他国との軋轢、人民の掌握と戦争行為などが構造として彼らを通する。 迫水の望むと望まざるとにかかわらず、性質が二次大戦期に近づくのは皮肉か。
が「ナイス!」と言っています。
クラウド
個人的な感覚では、私はシゾイド的に近い。 自覚しているというのもなんだがなんとも言えない話だが、そういうふうに感じている。
が「ナイス!」と言っています。
クラウド
ネタバレ激動に次ぐ激動である。 迫水の戦は、思念はどこへ向かうのか。 コモン界にまであるフェラリオやガロウ・ラン、地上からの技術のようなものたちを見た末、荒れ果てた日本。戦に取り憑かれた人間たちは何を為すか。 血飛沫に感応するリーンの翼は、迫水を新たな局地へ導く。
クラウド
【Prime Reading】 世の中のバランスシートのような会計情報をしっかりと見ることで、会社や政府の財政の実態がつかめるという。 ひとえに「国の借金」といっても……「内部留保」といっても……のような、よくメディアで取り立てられるようなワードについても挙げながら、それらが会計について通暁していないにもかかわらず、何か一言残そうとするために生まれる文言であるという。
クラウド
ネタバレバイストン・ウェル、血と鉄、性と死が混ざり合う、SFとファンタジー、現代と原始のはざまの世界。 そこに転移するは、大日本帝國の特攻兵であった迫水。 残酷ながらも冷静な、そういった筆跡で書かれる物語は1巻ながらに濃密である。 右も左もわからぬ青年が、人との出会いと別れ、混濁を通し、一人の聖戦士となる。 迫水のなかに次第に浮かぶ大日本帝国への疑、戦場でも沸き立つリビドー、人が生き死に、散らし合う戦記。それらはまさに富野由悠季ワールドである。
クラウド
【Prime Reading】経済学と題しているが、その基本の基本と、実社会で政府や経済の実情を見るためにはどうするか、というところにポイントが置かれている。 「経済学」でイメージされがちな難しい理論や数式などはほとんど登場しない、グラフや図を見て考えていけば読んでいける構成となっている。 日本政府の財政のやり方が正しいのか?というのは疑問符が残るということは筆者の言うところにあるが、私はまだそこへの言及は避けておく。
が「ナイス!」と言っています。
クラウド
ネタバレこの本は『「死」とは何か』である。死は良い、でも死は悪い、でもない。 「死」について、倫理学的であったり哲学的な思考実験のようなものを通して吟味していく。 宗教的な観念論や道徳的な感情論も触れられないわけではないが、おそらくそれは論者の主旨とする「死」とはまた違うだろう。 我々にとっての「死」はおそらくは不可避であるし、自殺のような手段もある。病気や事故で早く死にうるし、苦しく長く生きることもある。 そういった「死」について検討し、投げかける。 結論を急ぎ、求めたがる人に、一度休符を与えるような本だ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/09/17(978日経過)
記録初日
2021/08/01(1025日経過)
読んだ本
297冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
77800ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
222件(投稿率74.7%)
本棚
26棚
自己紹介

主な興味
学術:哲学(科学哲学は未だ埒外)・政治思想・社会思想
文化:現代芸術・都市・建築
文芸:ライトノベル、ノベライズ中心。エッセイ類もたまに。

積読、電子書籍を崩していきたい。
余裕があれば図書館にも寄りたい。

ポストモダン、実存主義に造詣深くありたい気持ちあり。
体系的な智識がないので浅薄な感想しか書けません。

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