ネタバレ友人と交換した本の中に混じっていた1冊。１９４５年敗戦国の日本はポツダム宣言を受諾しなかったため東西に分断された。ウン十年後、テロで日本統一を図ろうとする謎の女子高校生と相棒としてバイトで雇われた男子高校生が主人公。ストーリーの展開と登場人物には魅力あるけどこれは若者向きの本でしたね。

ネタバレライネンは殺人犯コリーニの弁護をたのまれた。その被害者はライネンの恩人である好々爺マイヤーだった。葛藤を抱えながらも調査を進めるうちにナチ党の将校だったマイヤーの過去を知ることとなる。後にマイヤーを含め多くの戦争犯罪者を放免にした法律はドイツの苦し紛れの浅はかさ。解説では作者の祖父もナチ党の指導者だったという。もし恩人が、祖父が、過去にナチ党で非道な犯罪に加担していたと知ったら、人はそこからどう生きて行けばいいのか、重いテーマの物語だった。祖父の墓石に刻まれた「私はお前たちのひとりだった」の言葉はきつい。

ネタバレ友人と交換した本の中に混じっていた1冊。１９４５年敗戦国の日本はポツダム宣言を受諾しなかったため東西に分断された。ウン十年後、テロで日本統一を図ろうとする謎の女子高校生と相棒としてバイトで雇われた男子高校生が主人公。ストーリーの展開と登場人物には魅力あるけどこれは若者向きの本でしたね。