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2024年10月の読書メーターまとめ

オイルドロップ
読んだ本
4
読んだページ
1678ページ
感想・レビュー
4
ナイス
17ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月のお気に入り登録
2

  • よう@読メ野鳥部
  • 轟直人

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 轟直人

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

オイルドロップ
結末を忘れた状態で読んだので、新鮮にびっくりできて幸せだった。単純に「犯人はお前だ!」にならず、もう一つの選択肢を用意しているのが洒落ていてとてもよい。前半〜中盤は動きが少なく読み進めづらいが、1930年代欧米に関する活きた文化史と考えると細かい描写を楽しめる。特に、イギリス人であるクリスティが、ことあるごとに登場人物にイギリス人をディスらせてるのが面白い。あと、ブーク氏とコンスタンティン医師の、単なるポワロの引き立て役感がすごい。推理の途中で全然関係ないこと考え始めちゃう場面は一番笑えるシーンだった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

オイルドロップ
評判通りどの短編もめちゃくちゃ面白かった。翻訳のレベルも最高である。敢えて一つ挙げるなら『偽りのない事実、偽りのない気持ち』が最も印象に残った。過去が容赦なく厳然と記録される世界。見たい現実だけ見たり、辛すぎた出来事を忘却したりといった、我々の記憶の持つある種の都合の良さが許されなくなったとき、人と人との関係性はどう変化するのか?複雑な経緯を持つ父娘関係を軸にしつつ、口承文化の部族社会に文字が流入するさまを伝えるドキュメンタリー調の文章が差し挟まれ、物語に奥行きが生まれる。すごいものを読んでしまった。
が「ナイス!」と言っています。
オイルドロップ
法の論理はしばしば我々の直観に反し、罰せられるべきものを掴み損ねる。『奉仕活動』の主人公セイマは、法学を専攻した理由として「二度と他人から指図されたくない」「法が私の権利を守ってくれるはず」の2点を挙げるが、実際には法は彼女の思いとかけ離れた結論を出し、守られるべき女性の権利は蹂躙される。法と人間性の狭間というテーマを扱いながら、文体は裁判記録のように冷徹で、それが逆にリアリティを感じさせる。最後の『友人』だけは一人称で、他とは異なるやや感傷的な趣を感じた。
が「ナイス!」と言っています。
オイルドロップ
ネタバレ素晴らしい作品。母娘の関係が、依存から混乱、その後大きな衝突を経て互いの自立に至るまでの流れがとても説得力のある展開で、活き活きした舞台劇のような会話の応酬にどんどんのめり込む。脇役たちも大変いい味を出している。特に、口うるさいけど愛情深く、偏屈だけどどことなくユーモアのある、メイドのイーディスがとてもよい。テーマは現代日本を舞台に翻案しても通用しそうな普遍性があると思う。アンが静かな生活を取り戻し、セアラとジェリーが厳しい生活を堪えてささやかな幸せを掴めることを願わずにはいられない。
が「ナイス!」と言っています。
オイルドロップ
結末を忘れた状態で読んだので、新鮮にびっくりできて幸せだった。単純に「犯人はお前だ!」にならず、もう一つの選択肢を用意しているのが洒落ていてとてもよい。前半〜中盤は動きが少なく読み進めづらいが、1930年代欧米に関する活きた文化史と考えると細かい描写を楽しめる。特に、イギリス人であるクリスティが、ことあるごとに登場人物にイギリス人をディスらせてるのが面白い。あと、ブーク氏とコンスタンティン医師の、単なるポワロの引き立て役感がすごい。推理の途中で全然関係ないこと考え始めちゃう場面は一番笑えるシーンだった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/11/09(1112日経過)
記録初日
2021/11/23(1098日経過)
読んだ本
64冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
19825ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
27件(投稿率42.2%)
本棚
0棚
性別
年齢
42歳
血液型
A型
自己紹介

気になった本をだらだらと読んでいます。

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